ほとんどの種類のAIDSウィルス(HIV)の細胞付着を阻止できる新しい化合物を発見
2015年2月20日 techcrunch
詳細は、リンクを参照して下さい。
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HIVを阻止する新しい化合物が、すでに
30年にも及ぶAIDSワクチンの研究に対する
答かもしれない。
National Institute of Allergy and
Infectious Diseases(国立アレルギー
および感染症研究所)の科学者たちによる
と、彼らが発見した新しい化合物は、通常
の抗体のような蛋白質を細胞中に作るが、
そのY型の頭部が、AIDSを起こすウィルス
に対するブロッカー(遮断因子)として
働く。
HIVはスパイクにおおわれていて、
細胞内の二つのレセプターに付着しようと
する。
抗体は一つのタイプのスパイクを
ブロックできるが、ほかはできない。
新しい化合物は、eCD4-IGという蛋白質
を作り、ウィルスが細胞に付着しようと
するときに、両方の接合スパイクを
ブロックする。
ウィルスをブロックするこれまでの
方法は、さまざまな抗体のミックスに
より、1~2種類のウィルスをブロック
できた。
しかしこの方法は、効率が悪いことが
多かった。
この新しい実験的な化合物は、猿に
対するテストで、もっとも毒性の強い種類
のHIVに対しても有効、と実証された。
テストで新しい化合物を投与された
4匹の猿は、昨年いっぱい何度も再感染を
試みられたが、今でもHIV陰性だ。
このプロジェクトを進めている科学者
たちは、それが有効なAIDSワクチンが
得られた証だ、と信じている。
プロジェクトの指導研究官、ドクター
Michael Farzanは、声明文の中で、
“われわれの化合物はこれまで記述がある
ものの中では、もっとも幅広くもっとも
強力な侵入阻止素材だ”、と言っている。
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>すでに30年にも及ぶAIDSワクチンの
>研究に対する答かもしれない。
そうであると良いですね。
>今はまだ動物実験の段階だが、今後は
>ヒトで治験して効果を検証する必要が
>ある
人でも同様の結果が出ると素晴らしい。
おおいに期待したい。
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