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2015年2月13日 (金)

歯髄幹細胞から有効な神経再生因子2つ

2015年2月12日
サイエンスポータル科学ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ヒトの歯髄にある歯髄幹細胞が分泌する
タンパク質群から2種類の新しい神経再生
因子を、名古屋大学大学院医学系研究科の
山本朗仁(やまもと あきひと)准教授と
松原弘記(まつばら こうき)研究員らが
見つけた。
 
 ラットの脊髄損傷部位に注入すると、
下肢の運動機能が著しく改善した。
 
 脊髄損傷などの新しい治療につながる
発見として注目される。
 
 名古屋大学の古川鋼一
(ふるかわ こういち)教授、石黒直樹
(いしぐろ なおき)教授、錫村明生
(すずむら あきお)教授らとの共同研究
で、2月11日付の米神経科学会誌
The Journal of Neuroscience
オンライン版に発表した。
 
 脊髄損傷は損傷部より下位に重い機能
障害をもたらす疾患で、有効な治療法が
ない。
 
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの移植
による再生医療の試みが期待されている
が、移植細胞の生着率が低いなどの課題は
多い。
 
 研究グループは「幹細胞移植に頼らず
とも、この2種類の神経再生因子だけで
効果が期待できる」とみて、将来の
臨床試験も目指している。
 
 血管や神経が通っている歯髄幹細胞が
分泌するタンパク質から見つかった
新しい神経再生因子は
ケモカインMCP-1と
シアル酸認識レクチンSiglec-9の
細胞外ドメイン。
 
 この2種類をラットの脊髄損傷部位に
注入すると、下肢を動かせなかった
ラットが1カ月ほどで歩けるように
なった。
 
 2因子は相乗的に作用し、組織再生型の
免疫細胞のマクロファージを誘導し、
神経損傷で起きていた炎症反応や
神経細胞死を抑制して、脊髄の軸索再生を
促す仕組みを突き止めた。
 
 山本朗仁准教授は「2因子は生体の
自己組織再生能力を引き出して、損傷後の
脊髄機能を改善したと考えられる。
 
 ヒトの組織で見つかったタンパク質
なので、製剤化すれば、治療に使える
可能性はある。
 
 十分に準備して、臨床試験を実施
したい。
 
 また、これらの因子は、自己組織への
炎症が悪化するさまざまな難治性疾患の
体内環境を一気に変える可能性をはらむ
ので、ほかの難病の治療戦略のひとつ
にもなるだろう」と話している。
 
 関連リンク
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 素晴らしい成果のようです。
 
>人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの移植
>による再生医療の試みが期待されている
>が、移植細胞の生着率が低いなどの課題
>は多い。
 がん化の可能性も残る。
 
 それに対して、
>発見した2種類の新しい神経再生因子を
>ラットの脊髄損傷部位に注入すると、
>下肢を動かせなかったラットが1カ月
>ほどで歩けるようになった。
 とのこと。
 
>ヒトの組織で見つかったタンパク質
>なので、製剤化すれば、治療に使える
>可能性はある。
 
>十分に準備して、臨床試験を実施
>したい。
 とのこと。
 
 さらに、
>これらの因子は、自己組織への炎症が
>悪化するさまざまな難治性疾患の
>体内環境を一気に変える可能性を
>はらむので、ほかの難病の治療戦略の
>ひとつにもなるだろう。
 と言っています。
 
 こちらの方が脊髄損傷治療への実現に
近そうですね。
 
 おおいに期待したい。

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