がん新ワクチン、数十億の候補から10種類絞り込む、デンマーク大学グループ
2015年1月31日 Med エッジ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ビッグデータならぬ、大量の候補から
有望なものを浮かび上がらせる生物学
というのがある。
新たにがんの薬でも成果を挙げている
ようだ。
人工的に作られた数十億の候補から、
有望な10種類のがんの新薬を絞り込む
というものだ。
デンマークのオーフス大学を中心
とする研究グループが2014年12月に
発表したものだ。
3年前に報告した新しい技術を使って、
大量の薬の候補から有望な薬を選び
出している。
膨大な数の候補から、目的とする薬を
選別するための方法で、研究の肝と
言えるところだ。
薬の種類は「抗体」と呼ばれるものだ。
人間が異物に対抗するために生来
持っているタンパク質で、それを人工的に
作り出す技術は確立している。
ワクチンは抗体を使ったものもある。
今回の薬はいわばがんワクチンとも
言えるものだ。
研究グループは大量に作り出した薬を
特定のがん細胞に当てて効果を評価する
仕組みを作った。
今回は、血管の細胞の表面にある
タンパク質にだけ結合する抗体を選んだ。
がんの近くにある血管ができるのを
邪魔するのだ。
癌への酸素や栄養の供給を断って、
がんの増殖を抑え込む。
今回、数十億もの人工抗体を作って、
がん治療に役立つものを絞り込んだ。
結果的に絞り込まれたのは10種類だ。
選ばれた10種類の抗体については、
がんの細胞を使って増殖への影響を
見ている。
抗体は、がん細胞から出てくる血管を
作れと指令する仕組みを邪魔することに
成功した。
酸素と栄養が欠乏してがんの増殖は
止まる。
まだごく初期の実験段階ではあるが、
研究グループは10種類の薬の候補に
ついてさらに詳細な検討をすると
説明している。
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良さそうな方法ですね。
まだごく初期の実験段階だそうですが、
今後の進展に期待したい。
この投稿内容に似ていますね。
この種のやり方は有効そうに思えます。
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