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2015年1月31日 (土)

自己免疫疾患を回避する免疫系のシステムを解明(坂口 教授らが Science に掲載)

2014.12.19
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 免疫学フロンティア研究センターの
前田優香博士、西川博嘉特任准教授、
坂口志文教授らの研究グループは、
CD4陽性制御性T細胞が自己免疫反応
(自己免疫疾患)を回避するために自己に
反応するCD8陽性T細胞に安定的な
免疫不応答状態(アネルギー)を誘導
することを明らかにしました。
 
 制御性T細胞 (Naturally occurring
regulatory T cells)は、自己に反応する
T細胞の活性化を抑制することで
自己免疫応答(自己免疫疾患)が起こる
のを阻止しています。
 
 しかしながら、制御性T細胞が
どのように自己に反応するT細胞を安定的
に長期間にわたり抑制しているか、
またそれらの抑制された細胞は生体内で
どのような特徴を持っているのかなど
不明な点が多く残されていました。
 
 今回の研究で、制御性T細胞が自己に
反応するCD8陽性T細胞にアネルギー状態を
誘導し、長期間にわたる免疫寛容を成立
させることが示されました。
 
 また自己免疫疾患ではこれらの
アネルギー状態が破綻していました。
 
 よって、制御性T細胞を用いて自己に
反応するCD8陽性T細胞にアネルギー状態を
付与することで自己免疫疾患に対する
新たな治療法開発につながると
考えられます。
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 自己免疫疾患は多種多様です。
 
 今回の発見が新たな治療法開発に
つながると素晴らしい。
 
 おおいに期待したい。
 
 関連投稿です。
2015年1月23日
 
 こちらも自己免疫疾患に対する新しい
発見です。

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