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2015年1月27日 (火)

DNAの傷の塊発見、重粒子線効果に根拠

2015年1月15日
サイエンスポータル科学ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 遺伝子のDNAの損傷の測定に新しい
手法が登場した。
 
 炭素イオンビームをDNAに照射した
ところ、X線やガンマ線に比べて、遺伝子の
DNAの傷がナノ(ナノは10億分の1)メートル
オーダーで塊になっていることを、
原子力研究開発機構(原子力機構)関西光
科学研究所の赤松憲(あかまつ けん)
副主任研究員と鹿園直哉
(しかぞの なおや)グループリーダーらが
この新手法で発見した。
 
 重粒子線の高いがん治療効果が、DNAの
複数の傷が互いに近接、密集して生じる
ためであることを示す重要な根拠と
いえる。
 
 また、放射線や化学物質などによる
DNA損傷と修復の研究に新しい手がかりを
与えた。
 
 1月15日付の米放射線科学会誌
Radiation Researchオンライン版に
発表した。
 
 研究グループは、DNAの傷のうち、
アルデヒドやケトン構造を含むものに
蛍光分子の目印を付け、DNA の
二重らせんの2、3回転ほどの10ナノ
メートル以内に近接した蛍光分子の間で
生じる蛍光共鳴エネルギー移動を利用
して、蛍光強度の変化からDNAの傷の
分布を観察できる新手法を初めて開発
した。
 
 この手法でDNAの傷のミクロな分布測定
に道を開いた。
 
 原子力機構高崎量子応用研究所の
イオン照射研究施設(TIARA)で発生させた
炭素イオンビームをDNAに照射して、
新手法でDNAの傷の分布を測定した。
 
 その結果、X線やガンマ線に比べて、
蛍光共鳴エネルギー移動の効率が大きく、
DNAの傷が塊となっていることを
確かめた。
 
 「DNAの傷が密集するほど、傷の修復が
難しくなり、細胞死に至る確率が高まる」
とする従来の説を裏付けた。
 
 赤松憲・副主任研究員は「検出対象
としたDNAの傷は主要な放射線損傷
なので、この手法がDNAの傷の微視的な
分布を観測したとみてよい。
 
 近接した蛍光分子間で起きる蛍光共鳴
エネルギー移動はタンパク質凝集性の
研究などで広く使われているが、
DNA損傷の研究に応用したのは初めて
である。
 
 この手法は、さまざまな放射線治療の
効果をDNAレベルで判定するのに役立つ。
 
 また放射線障害の研究にも広く使える
だろう」と話している。
 
 関連リンク
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 重粒子線効果に根拠だそうです。
 
>この手法は、さまざまな放射線治療の
>効果をDNAレベルで判定するのに
>役立つ。
>また放射線障害の研究にも広く使える
>だろう
 とのこと。
 
 放射線障害についてはあいまいなので
ハッキリさせて欲しいですね。

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