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2015年1月21日 (水)

製造時のCO2を8割減 環境配慮型コンクリート始動

2015/1/21 日本経済新聞
 
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 大成建設はセメントを全く使わない
「環境配慮コンクリート」を開発した。
 
 セメントの代わりに、製鉄所の高炉から
排出される「スラグ」を使用する。
 
 コンクリートの製造によって発生する
CO2は、1m3(立方メートル)当たり
約250kg。
 
 その90%以上はセメントによるものだ。
 
 環境配慮コンクリートは、高炉スラグ
を、独自に開発した添加材で硬化させる。
 
 セメントの使用量をゼロにすること
で、製造時のCO2排出量を実に80%削減
することに成功した。
 
 大成建設は今後、独立行政法人
土木研究所と共同で環境配慮コンクリート
の設計・施工ガイドラインとマニュアルを
作成して普及を進める。
 
 一方、竹中工務店、鹿島建設、日鉄住金
高炉セメント、東京工業大学の
坂井悦郎教授などは、NEDO
(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
のプロジェクトで、セメントの60~70%
を高炉スラグに置き換えた
「エネルギー・CO2・ミニマム(ECM)
セメント」を開発した。
 
 ECMセメントを使ったコンクリートは、
一般的なコンクリートに比べて
CO2排出量が30~60%少ない。
 
 流動性を確保しながら強度を上げる
技術を開発し、50階建て程度の
超高層ビルなどにも使える強度の非常に
高いコンクリートを作ることに成功した。
 
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 製造時のCO2を削減するだけでなく、
コンクリートの寿命を延ばすことで
環境負荷の低減を図る試みも進んでいる。
 
 大分大学発のベンチャー企業である
ゼロテクノ(大分市)は、石炭火力
発電所から排出される飛灰
(フライアッシュ)を配合することで、
一般に40年程度とされるコンクリートの
寿命を、60~100年に延ばす技術を開発
した。
 
 ゼロテクノは、独自開発の装置で
フライアッシュを熱処理して5%程度
含まれていた未燃カーボンを1%以下
にまで減らし、品質が不安定にならない
「カーボンフリーフライアッシュ
(CfFA)」を開発した。
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 この記事では2つのケースが紹介されて
います。
 
 ひとつは、高炉から排出される
「スラグ」を使用することでCO2排出量を
大幅に削減するものと、
 
 もう一つは高寿命化を目指すことで、
産廃の削減とCO2排出量の削減を狙うもの
です。
 
 共に素晴らしい挑戦だと思います。
 
 是非実現して新時代を作って貰いたい。

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