« 生命の進化に類似したがん細胞のゲノムDNA複製 | トップページ | 水素社会がやってくる 未来をひらく基礎研究 »

2014年12月29日 (月)

STAP細胞事件:失敗に学べない日本の大学教育

2014.12.29 JB Press
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
「研究倫理教育」に意味はあるか?
 
 理学部では早々と「必修研究倫理」の
科目が導入されるそうですが、この手の
科目の議論に耳を傾けてみると、
倫理というより、つまるところ
「これこれの不正をするとこんな風に
罰せられてロクなことがないよ」という
ケーススタディで禁止のための禁止を
増やすだけみたいなことになっている
ようです。
 
 似て非なる例を挙げましょう。
 
 かつて私は、大学1年生前期必修の
「情報処理」というものを持っていました
が、ここで研究倫理ならぬ
「ネットワーク倫理」に抵触する不正を
働くと何が起こるか、という
「ネチケット教育」で、
「不正のオンパレードと処分例紹介」
というのをやらされていました。
 
 でも思うんですね。
 
 こんな「ネチケット教育」にどれほどの
意味があるか。
 
 結局大学としては「問題は起こさないで
くれ、万が一問題起こすなら 大学と関係
ないところでやってくれ」式の議論にしか
ならない。
 
 この「ネチケット教育」と大差ない
「C君は実験データを捏造しました
・・・停学半年で留年」
「Dさんは学位論文の一章を丸ごと
コピーペーストしました
・・・学籍剥奪・放校」といった
「飴と鞭」で言えば「ムチ」型の
カリキュラムをどれだけ増やしても、
ほとんど本質的に意味がないと断言して
構わないと思います。
 
 と言うのは、建設的に価値を生み出す
ことを何も教えていないから。
 
 何より第一に教えるべきことは
「きちんと価値あるものを作る、
創造の方法」であって、そこに違うものが
出てきたときは、それはダメだよと指導
する。それが不正防止の王道中の王道で
あると言わねばなりません。
 
 東大ですら学位論文にコピーペーストが
ないか調べるソフトウエアの導入が義務化
されつつあります。
 
 まともな学術論文であれば先行業績の
引用は必須不可欠の重要な要素ですから、
正規の引用であって問題ないわけです。
 
 しかし、あらゆる論文が
「チェックソフト」で何らかの指摘を
受けることになってしまいます。
 
 率直に言って、こんなあほなシステムを
入れなきゃならない、空洞化して無意味な
大学院指導に落ち果てている現状から、
大学自身が真摯に反省するすることが、
一番重要なのではないかと率直には
思わざるを得ません。
 
 少なくとも、私がかつて受けた東京大学
大学院理学系研究科物理学専攻での
論文指導では、コピーペーストなど
入り込む余地が一切ないものでしたし、
それが一番ごくごく当たり前の論文指導
であると、私は確信を持っています。
 
 五神さんもまさにその最右翼におられた
方で、コピーだペーストだって、
そんなものが出てくる暇はないのです。
 
 教官が教えるべきものは「創造の手仕事、
その実際」であって、それを手を取って
指導するのが「論文指導」、
それ以外のものは「論文指導」と呼べる
ものではない・・・物理の常識では、
そのように私は思っています。
 
 世の中の実際がどうなっているのかは、
よく知りませんが。
---------------------------------------
 
 全く同感です。
 
 倫理教育が必要ないと言っている
のではありませんが、
 
 倫理教育をしたところで捏造を「0」
には決して出来ないことを知らないと
いけません。
 
 世の中を見渡して、そう思いませんか?
 
 犯罪は悪いことだと、いくら教えた
ところで決して無くならない。
 
 戦争もなくならない。
 
 どうしてでしょうか?
 
 不正な論文は時間が勝手に消去して
しまいます。
 
 嘘は、長い時間の中で生き残ることは
出来ないのです。
 
>何より第一に教えるべきことは
>「きちんと価値あるものを作る、
>創造の方法」であって、そこに違うものが
>出てきたときは、それはダメだよと指導
>する。それが不正防止の王道中の王道で
>あると言わねばなりません
 
 そうあるべきです。
 
 断固として王道を行くようなことが
出来ないのでしょうか?
 
 本音と立前で、立前としてなにかしない
とと、それで単なる一時しのぎをする。
 
 それで、本来の効率を落としてしまう
 
 なんとも情けないことです。
 
 残念の一言。
 
 ちょっと話しが変わりますが、
もう一件不正の会見があったのです。
 
「東京大学分子細胞生物学研究所の教授
だった加藤茂明氏の研究室で行われたと
される論文の捏造・改竄に関する会見」
です。
 
 興味のある方は検索して見てください。
 
 この件に関して、日経の記者が、
 
>理研の会見には100人以上の記者や
>カメラマンが集まっていましたが、
>東大は25人程度だったようです。
 
>しかし、研究コミュニティーの視点から
>2つの事例を比較してみると、東大の方が
>不正の程度ははるかに深刻だということ
>が分かります。
 と言っています。
 
 これが事実なら、とんでもないこと
だと思う。
 
 不正は不正として公正に報道すべき
だし、その不正に対してどう改善する
のか経過を見ていかないといけない
はず。
 
 その為には、周知が必要なはず。
 
 それなのに殆ど報道されないとは
どうなっている?
 
 正しい報道、正しい教育が出来ないの
だから、日本の未来はどうなるのかと、
不安になってしまう。

|

« 生命の進化に類似したがん細胞のゲノムDNA複製 | トップページ | 水素社会がやってくる 未来をひらく基礎研究 »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/60885642

この記事へのトラックバック一覧です: STAP細胞事件:失敗に学べない日本の大学教育:

« 生命の進化に類似したがん細胞のゲノムDNA複製 | トップページ | 水素社会がやってくる 未来をひらく基礎研究 »