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2014年12月17日 (水)

脊髄小脳失調症モデルマウスの遺伝子治療に成功 ~神経変性疾患の治療開発につながることを期待~

平成26年12月15日
科学技術振興機構(JST)
東京医科歯科大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
〇HMGB1を分子標的とする遺伝子治療
 を開発し、小脳失調症モデルマウスで
 顕著な治療効果を確認。
 
〇HMGB1にミトコンドリアの
 DNA損傷を修復するという新たな機能
 があることを発見。
 
〇神経変性疾患に対する遺伝子治療の
 開発につながるものと期待。
 
 
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概要
 
 JST戦略的創造研究推進事業において、
東京医科歯科大学 難治疾患研究所の
岡澤 均 教授らは、DNAの機能に大きな
影響を与えるたんぱく質HMGB1注1)を
遺伝子治療注2)的に補充することで
脊髄小脳失調症1型(SCA1)注3)
モデルマウスの寿命と運動能力を顕著に
改善することに成功しました。
 
 近年、神経変性疾患の発症メカニズムが
明らかにされつつありますが、いずれの
変性疾患においても、病態進行を抑制する
根本的治療(病態修飾療法注4))には
成功していませんでした。
 
 本研究グループは、2007年に網羅的
たんぱく質質量解析
(プロテオミックス解析)注5)を用いて、
SCA1およびハンチントン病の
神経細胞モデルで共通して減少する
たんぱく質としてHMGB1を発見
しました。
 
 この成果を基盤として、今回の研究
では、HMGB1発現
トランスジェニックマウス注6)との交配、
またはHMGB1発現アデノ随伴ウイルス
ベクター注7)の投与により、SCA1
モデルマウスの症状が顕著に改善すること
が示されました。
 
 さらに、HMGB1にはミトコンドリア
のDNA損傷注8)を修復するという
新たな機能があることも分かり、
HMGB1補充により核DNAのみならず
ミトコンドリアDNAの損傷修復を介する
ことによっても治療効果を発揮することが
示されました。
 
 この成果は病態修飾治療への壁を破る
可能性を示すもので、今後、SCA1など
のポリグルタミン病注9)をはじめ
神経変性疾患に対するHMGB1の
遺伝子治療の開発につながるものと
期待されます。
 
 本研究成果は、2014年12月15日
(現地時間)に欧州分子生物学機構
(EMBO)の科学誌
「EMBO Molecular
 Medicine」のオンライン版で
公開されます。
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 待ちに待った、朗報です。
 
 なかなか良い研究成果が出てこない
中で、久しぶりに素晴らしい研究成果。
 
>HMGB1発現アデノ随伴ウイルス
>ベクター注7)の投与により、
>SCA1モデルマウスの症状が顕著に
>改善することが示されました。
 素晴らしい。
 顕著に、というのが特に良い。
 
 遺伝子治療ますます期待出来そうです。
 
>今回の研究では、HMGB1を分子標的
>として病態修飾による治療の可能性を
>明らかにしただけでなく、
>SCA1モデルマウスとして標準的と
>考えられている変異ataxin-1
>ノックインマウスにおいて世界最高水準
>の治療効果を示したものです。
>また、基礎研究の成果としても、
>HMGB1がミトコンドリアDNAの
>損傷修復に関与することを世界で初めて
>明らかにしました。
 素晴らしい。
 
 まだマウスレベルなので、人への
臨床試験はまだ先のことになると
思いますが、群馬大学の平井教授の
やり方とは違う方法ですね。
 
 平井教授の方法は、悪さをする凝集塊を
遺伝子治療によって分解するという方法
です。
 
 平井教授の方が時間的に進んでいるので
先に臨床試験に入るのではないかと思い
ます。
 
 根治治療を望んでいた人達に光明を
与えるもので、本当に素晴らしいの
一言です。
 
 詳細は良くわかりませんので、なんとも
言えませんが、今回の方が応用範囲が
広いかも?
 
 どちらも、おおいに期待したい。
 
 早く、進めて欲しい。

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