遺伝子1種入れ皮膚細胞を血管細胞に 慶大・久留米大チーム
2014/12/23 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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慶応義塾大学の森田林平専任講師と
吉村昭彦教授らは久留米大学と共同で、
人間の皮膚細胞に1種類の遺伝子を導入
して血管の細胞に変化させることに成功
した。
iPS細胞などの万能細胞を経ずに
済み、短期間で目的の細胞を作り出せる。
動脈硬化や血栓などの治療につながる
ほか、肝臓や腎臓など立体的な移植用臓器
を作るのにも応用できるとみている。
今後、サルなどの大型動物で効果や
安全性を確かめ、5年後をメドに実用化を
目指す。
成果は米科学誌「米科学アカデミー紀要
(電子版)」に23日発表する。
ある細胞を別種の細胞に変える手法は
「ダイレクト・リプログラミング」と
呼ばれる。
研究グループは血管のもとになる
内皮細胞や血液細胞を作るのに欠かせない
18種類の遺伝子を皮膚の細胞に導入して
調べた。
「ETV2」と呼ぶ遺伝子の働きで、
皮膚細胞が内皮細胞に変わることを
突き止めた。
遺伝子を入れて2週間ほど培養すると
内皮細胞ができた。
さらに培養してマウスの筋肉に注射した
ところ、新たな毛細血管ができていた。
この遺伝子はがんを引き起こす働きは
なく、細胞ががん化するリスクは低い
という。
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Good News!
「ダイレクト・リプログラミング」
良いですね。
再生医療は万能細胞からだけでなく
このような方法もあるわけで、最善の
方法がとれるように互いに高め合って
欲しいと思います。
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