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2014年12月29日 (月)

「ATLに効く」新抗体 ヒト由来、副作用少なく

2014年12月28日 西日本新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国内感染者が推計100万人超の
ウイルスHTLV1が原因で、九州に患者
が多い難治性血液がん・成人T細胞白血病
(ATL)について、宮崎大学医学部の
森下和広教授(腫瘍生化学)らの
研究グループが、高い確率でがん細胞を
死滅させる効果がある抗体の開発に成功
した。
 
 この抗体を医薬品に応用すれば、重篤な
副作用が生じる恐れは低い上、他のがん
への応用も期待できるという。
 
 来年1月から
独立行政法人・科学技術振興機構が
最大10億円の研究費を支援。
 
 薬事承認のための治験を経て数年後の
実用化を目指す。
 
 抗体は体内に侵入した異物を攻撃排除
するタンパク質の一種。
 
 森下教授らは、ATLなど従来の医薬品
が効きにくい難治性の白血病では、血液中
の鉄分を細胞内に取り込む役割を果たす
タンパク質「トランスフェリン受容体」
(TfR)が細胞膜の表面に多く現れる
ことを発見。
 
 TfRを狙い撃ち、鉄分の供給を断つ
ことでがん細胞の生存や増殖を阻む
「抗トランスフェリンレセプター抗体」を、
医薬品ベンチャー企業の
ペルセウスプロテオミクス(東京)と
共同で開発した。
 
 新抗体はヒトの遺伝子を使って作製する。
このため医薬品として人体に投与しても
異物として認識されにくく、副作用が
少ないとみられる。
 
 ATLと同じように鉄の代謝がおかしく
なる他の白血病や口腔(こうくう)がん、
膵臓(すいぞう)がんなどにも「有効な
治療薬となる可能性がある」(森下教授)
という。
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 良さそうですね。
 
>治療薬としては12年に発売された
>「ポテリジオ」があるが、治療の効果が
>あった患者の割合を示す奏功率は
>約50%とされており、森下教授は
>「動物実験の結果などから、より高い
>奏功率が期待できる」
 
>ATL患者20~30人に投与する治験
>を2017年度から始める。
>新薬承認の審査期間を短縮する
>「希少疾病用医薬品
>(オーファンドラッグ)」に指定される
>可能性が高い。
 
 期待したい。是非そうなって欲しい。

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