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2014年12月29日 (月)

生命の進化に類似したがん細胞のゲノムDNA複製

2014年12月26日 QLife Pro
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 群馬大学は12月17日、DNA再複製の新しい
分子機構が明らかになったと発表した。
 
 この研究は、同大生体調節研究所の
山下孝之教授らのグループと、学習院大学
理学部生命学科の花岡文雄教授との共同研究
によるもの。
 
 この研究の成果は、12月8日付けの
米学術専門誌「モルキュラー・アンド・
セルラー・バイオロジー
(Molecular and Cellular Biology)」
(電子版)に掲載されている。
 
 がん最大の原因は、がん細胞のゲノムDNA
が絶えず変異を繰り返して遺伝的多様性を
獲得し、治療抵抗性を持つ「強者」が選択
されていくことにある。
 
 環境に対して生存能力の高い細胞が選択
されるというのは、生命が地球という
生命体において変異と選択を続けて
生き残ってきた「進化」に類似している
という。
 
 この「進化」を続けることで、がん細胞
のDNAは生き残るが、このゲノムDNAの過剰
な複製に関する分子機構については、
十分解明されていなかったという。
 
Y-Polの働きを調節する、新たながん治療
に期待
 
 今回、同研究グループは正常細胞の
DNA複製に関与の少ない複製酵素グループ
であるYファミリー・ポリメラーゼ(Y-Pol)
が、がん細胞における再複製に重要な役割
を果たしていることを発見した。
 
 サイクリンEという発がん遺伝子が
引き起こすDNA再複製について、同様の解析
を行ったところ、やはり再複製部位に
Y-Polが集積し、Y-Polの除去によって
再複製が抑制された。
 
 これらの結果は、正常DNA複製への関与の
乏しいY-Polが、がん細胞における
DNA再複製において重要な役割を果たすこと
を示すとしている。
 
 以上により、がん細胞のゲノム不安定性
において重要な役割を果たすDNA再複製の
新しい分子機構が明らかになった。
 
 これは、がん細胞の「進化」メカニズム
への理解を深めるのに重要な知見であると
考えられる。
 
 今後、このY-Polの働きを調節すること
により、新しいコンセプトのがん治療へ道
が開かれることが期待される。
(遠藤るりこ)
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 いろいろあるんですね。
 
>Y-Polの働きを調節することにより、
>新しいコンセプトのがん治療へ道
>が開かれることが期待される。
 
 がんの増殖の抑制ですね。
 
 期待しましょう。

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