【電子技術】量子ドット液晶ディスプレイ
2014/4/27 blog 技術屋みやびまん
詳細は、リンクを参照して下さい。
7ヶ月前の記事ですね。
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あれ?
また知らない内にすごい技術が量産化
されていた・・。
知ってたかな、いかんいかん。。
【量子ドット液晶ディスプレイ】
量子ドットとは、数n~数十nmの大きさ
を持つ化合物半導体の微粒子である。
光を照射すると別の色の光を発する
波長変換機能を持つ。
その発光ピークは鋭く、色純度が高い。
発光の色は微粒子のサイズによって
制御できる。
この量子ドットの液晶ディスプレー応用
で先陣を切ったのが、ソニーである。
2013年6月に発売した液晶テレビの
上位機種のバックライトに導入した。
同社は広色域をうたい、「トリルミナス
ディスプレイ」と名付けている。
量子ドットには、熱、酸素、水分の影響
を受けて劣化したり、光の散乱などに
よって光取り出し効率が低下したりする
問題があった。
これらに手を打ち実用化にこぎ着けた
ことによって、量子ドットの利用が
液晶バックライトの分野において広がる
可能性が出てきた。
利点は、「色再現性と消費電力の
トレードオフ」という液晶の積年の課題
を解決できることである。
現在のディスプレーのほとんどは液晶
であるため、量子ドットがバックライト
の主流技術になれば、ディスプレーの
大半に入り込めることになる。
◆独自の量子ドット技術「量子ロッド」
でディスプレーを革新
日経テクノロジー/ニュース(2014/5/7)
一般的な量子ドットは粒子状をしている
が、Merck社が開発しているナノ結晶は
棒状をしていることから、同社はこの材料
を「量子ロッド」と呼ぶ。
量子ロッドと一般的な量子ドットの違い、
量子ロッドの優位性は何か。
液晶ディスプレーに応用した場合、
まず、輝度の面で優位性がある。
液晶ディスプレーの使い方にもよるが、
同じ表示性能で3倍高い輝度を得ることも
可能だ。
この性能を消費電力に振り向ければ、
モバイル機器の電池のもちがずっと
よくなる。
さらに、より低コストで
液晶ディスプレーを製造できる可能性が
ある。
色再現性については、一般的な量子ドット
を使う場合と同等の性能が既に得られて
いる。
NTSC比100%の広色域を実現できる。
高輝度が得られるのは、量子ロッドに
光を照射すると別の色の光を発するが、
このとき発する光が偏光だからだ。
量子ロッドのナノ結晶が棒状で指向性を
持つため、偏光を発する。
このため、そのまま液晶表示に利用
できる。
現在の液晶ディスプレーでは、偏光を
作るために偏光板を用いている。
ここで、バックライト光の半分が
失われてしまう。
この損失を、Merck社の技術によって
なくすことができる。
量子ロッドを使うことで、液晶を使わない
全く新しいディスプレーの実現が可能だ。
ディスプレーの各画素に量子ロッドを
用い、この画素の輝度(階調)を電界
によって制御する。
このディスプレーの特徴は、構成要素
が少ないため、低コスト化や光利用効率
の向上に向くことである。
色再現性も犠牲にならない。
曲がるディスプレーにも応用できる
技術だ。
この技術の実用化時期は2018~2019年
になるとみている。
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凄いですね。
うっかりしてました。
私、知りませんでした。
ノーベル物理学賞でLEDが話題になって、
現在の液晶パネルのバックライトはLEDだと
言う話しは良く出ていましたが、この話し
はうっかりしてましたね。
液晶パネルのバックライトはLEDだけで
なく、量子ドットが絡んでいるんですね。
いや~、うっかりしてました。
量子ドットの漠然とした機能は知って
いたのですが、、
技術の発展は面白い。
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