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2014年11月10日 (月)

低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン

2014/11/7 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 日本は世界から見て、「ものづくり
先進国」「超一流の工業国」というイメージ
があると思います。
 
 しかしながら窓に限っては全く逆で、
日本の工業製品の中でほぼ唯一といって
いいほど、レベルの低い状態が続いて
きました。
 
 まずは、その証拠として世界各国の窓の
断熱性に対する最低基準と日本の窓の実態
を比較してみましょう。
 
 窓の断熱性能は、「熱貫流率」という
指標で比較します。
 
 U値とも言い、単位はW/m2
(平方メートル)・Kです。
 
 1m2当たり、かつ1時間当たりに通す熱量
を表し、小さいほど熱の出入りが少なく
高性能であることを意味します。
 
 多くの国では窓の重要性がよく認識され
ており、U値に関して最低基準を設けて
います。
 
 日本には非常に残念ながら、いまだに
最低基準が存在しません。
 
 よくあるアルミニウム製の枠に一重
(単板)のガラスを使った窓は、U値が
6.5W/m2・Kと、とんでもなく低性能な値
ですが、今もこうしたタイプの製品を販売
することが許可されています。
 
 日本に5700万戸あるといわれる住宅の
8割以上は、U値が6.5W/m2・Kという
レベルでしかないといえます。
 
■1999年制定の基準が現役
 
 冗談みたいな話ですが、次世代省エネ
基準という1999年(平成11年)に定め
られた基準が、いまだ住宅業界では
「あがり」としてあがめられる風潮が
あります。
 
 基準値は地域によって異なり、東京や
大阪など大半の地域を含むエリア
(旧・IV地域)については、あろうこと
か、窓性能の目安として4.65W/m2・K以下
と書かれているのです。
 
■欧州だけが高基準にあらず
 
 「欧州は省エネや断熱の基準が厳し
すぎるから、それと比べるのは酷だ」。
 
 こんな意見がよく聞かれますが、それは
欧州だけの話ではありません。
 
 お隣の韓国と比較してみましょう。
 
 東京や大阪に該当する地域
(図のSouth Zone)の戸建て住宅
(同Detached house)に対する最低基準は
2.7W/m2・K、推奨基準は1.6W/m2・Kです
(60m2超)。
 
 これが意味するところは、同じくらいの
温度域での比較では、今の日本の最高基準
(2.33W/m2・K)が韓国の最低基準程度
でしかないことを表しています。
 
 では、中国と比較してみましょう。
 
 この資料は2012年に作成されたもの
ですが、既に東京や大阪と同じ温度域
においては最低基準が2.5W/m2・Kと
されており、韓国と同等の厳しさと
なっています。
 
 さらに、2015年をめどにこの基準が
2.0W/m2・Kまで厳格化されることが検討
されています。
 
 こうしてみると、いかに日本の窓が
世界的に遅れているのかが分かります。
 
 日本メーカーなのに、中国に向けては
日本国内向けよりも性能の高い窓を出荷
している会社があるほどです。
 
■暑さの7割、寒さの6割は窓が原因
 
 なぜ、世界各国がこのように窓の
高性能化を厳格に進めているのか。
 
 もちろん、理由があります。
 
 日本建材・住宅設備産業協会の調べ
によれば、住宅で生じる熱の損失を部位
ごとに相対化してみると興味深いことが
分かります。
 
 窓などの開口部を通して、冬に暖房の
熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に
入ってくる割合は73%にも及びます。
 
 暑さの原因の7割、寒さの原因の6割が
窓とみなせます。
 
 どの国でも暖房にかかるエネルギーは
かなり大きな比率を占めており、窓は
その原因の半分以上を占める部位なのです
から、規制を厳しくするのは極めて合理的
なわけです。
 
■アルミの枠は熱が逃げやすい
 
 熱伝導率は、アルミかそうでないかで
約1000倍も異なるのです。
 
 だから世界的にはサッシの樹脂化や
木質化は当たり前になってきています。
 
 米国では全50州のうち24州で
アルミサッシが禁止されています。
 
■ペアガラスでも結露の恐れ
 
■樹脂スペーサーで表面温度2℃上がる
 
 普及レベルで最高性能の樹脂枠、16mm
(アルゴンガス注入)の空気層を持つ
Low-Eペアガラスというサッシについて、
実際にほかの条件を変えて比較して
みました。
 
 このグラフを見れば分かると思いますが、
アルゴンか否かによる下枠表面温度の差は
せいぜい0.2~0.3℃程度しかありません。
 
 しかし、スペーサーが樹脂なのかアルミ
なのかによって、2℃程度も違うのです。
 
 しかもこの2℃の間には、結露が発生する
かどうかの境目である9.3℃というラインが
含まれています。
 
 樹脂スペーサーであれば、空気層が
アルゴンでなくても結露しないことが
分かります。
 
■「結露は瑕疵」の欧米
 
 ドイツやオーストリアでは窓の結露は
もちろんのこと、壁体内の結露においても
徹底的に抑制が図られます。
 
 「建築物理上、結露を引き起こすのは
誤った設計であり、人の健康を害するから
瑕疵である」という考え方が根底に
あります。事の重さを痛感します。
 
 居住者の健康に対して国や建築関係者が
どう考えるか、「健康で文化的な生活を
送る」に当たって温度や湿度といった
重要条件をどう考えているのかが
よく分かる一例です。
 
 少なくとも、欧米の大半の国では
こうしたことを「基本的人権」と捉えて
重要視しています。
 
■2014年は「窓改革元年」
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 大臣も、官僚も、地方の議員も、毎年
欧米視察をしているようですが、何を視察
しているのでしょうか?
 
 おかしな話しですね。
 
 最近は省エネ助成とかで、省エネに
貢献する窓等の改築に対して減税する
ことをしているようですが、こういう
話しを聞くと今さらという感じですね。
 
 省エネは喫緊の課題のはず。
 もっと真剣に取り組んで貰いたい。
 
>■「結露は瑕疵」の欧米
 そう思います。
 
 「健康で文化的な生活を送る」に
当たっての「基本的人権」ではない
かと私も思う。
 
 現在は結露があっても文句も言えない。
私の所は、窓にプチプチを貼って
なんとかしのいでいます。
 
 もっと政府は国民のおかれている現状を
世界の先進国と比べてどうなのか?
良く調べてください。
 
 お願いします。 と言っておきます。

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