この現実を見よ! 戦争から戻っても自殺が絶えない米復員軍人
2014年11月18日 日経ビジネス
詳細は、リンクを参照して下さい。
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1日22人が自殺している―。
11月11日の米ベテランズデー
(復員軍人の日)に合わせて、反戦イラク
帰還兵の会が発表した復員軍人における
自殺者数である。
「復員軍人」というのは、日本では
第2次世界大戦から戻った軍人を指すが、
米国でいま注目されているのは2001年に
始まったアフガニスタンでの戦争と
03年から始まったイラク戦争から本国に
戻った米兵たちを指す。
22人という数字は過去2カ月の平均で、
単純に計算すると1年に約8000人が
自ら命を絶っていることになる。
アフガニスタンとイラク両国で戦死した
米兵は過去13年で約6800人なので、
これと比べると、どれほど多くの若者が
自殺しているかがわかる。
米国だけの問題ではない
アフガニスタンとイラクへの軍事侵攻の
是非を問うこととは別に、国家が若者を
戦場へ送り込むことで、こうした悲劇が
増えている事実を直視する必要がある。
主要メディアのスポットライトが当たら
ないところで、上記2人のように死を選ぶ
若者がいま確実に増えている。
これまで、米国の自殺者は日本よりも
少ないと漠然と思われてきた。
確かに数字を見ると、10万人あたりの
自殺率は過去10年、日本が20~25人で推移
しているのに対して、米国は12~13人に
とどまっている。
ただ復員兵の自殺割合をら見ると、
驚くべき高さを示している。
米国の自殺者数が年間約3万人。
そのうち復員兵が約25%を占めている
のだ。
戦争がどれほど生身の人間を蝕んでいる
かがわかる。
日本政府が集団的自衛権の行使を容認
するよう憲法解釈を変更した。
帰還兵の心の問題は、今後米軍と共に
軍事活動をすることになった時、自衛隊員
にも降りかかってくる問題である。
第2次世界大戦から69年がたち、実際の
戦場がどういう場所かを語れる人が少なく
なっている。
今こそ、米兵たちの声に耳を傾けるべき
かもしれない。
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どうしてこうも争いがなくならない
のか?
こんなに悲惨なのに!
どうして人は過去から学べないの
だろう?
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