エボラ熱、まれで致命的な遺伝病と関連
2014年11月4日 Wall Street Journal
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エボラ出血熱の研究者たちは、意外な
集団に注目し始めている。
まれで致命的な遺伝病である
ニーマン・ピック病C型(NPC)にかかった
子供の親たちだ。
エボラ熱とNPCの研究が交差したことは
おどろきだ。
このことはNPCに関連した遺伝子によって
作られるたんぱく質がエボラ熱の感染に
とって不可欠であることを示した2011年に
発表された二つの論文が明らかにしていた。
エボラ熱ウイルスは細胞内に入り込み、
その複製を作るのに、この遺伝子によって
作られるいわゆるNPC1たんぱく質を使う。
今、このNPCを引き起こす遺伝子が
エボラ熱に役立つ可能性があると指摘
されている。
エボラ熱ウイルスのたんぱく質がNPC1
たんぱく質と接触するのを阻害する
複合物を研究している研究グループが
いくつかある。
このような薬品は人間が感染するのを
防いだり、感染しても重篤にならない
ようにする手段として使用できる可能性
がある。
エボラ熱分野の研究者たちは、
まだ分からないことが多いとしている。
少なくともマウスの実験では、エボラ熱
の感染でNPC1遺伝子が極めて重要な役割を
果たしているとみられるが、この発見を
どう人間に当てはめるかはまだ研究の段階
だ。彼らはまた、エボラ熱の治癒に役割を
果たしている公算の大きい、別の遺伝子や
要因がいくつかあると主張している。
NPCの研究は、NPC1遺伝子およびNPC1
たんぱく質の重要性の発見につながった。
ウォークリー氏は「これは希少疾患研究
の意義を示すものだ」として、症例の
少ない疾患の研究の重要性を強調した。
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何かありそうですが、まだまだ不明
と言って良さそうですね。
>エボラ熱とNPCの研究が交差したことは
>おどろきだ。
そうですね。
これを一つのきっかけとして治療薬の
開発につながれば素晴らしいことですね。
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