病原ウイルスを一網打尽に検出、定量化
2014年11月19日
サイエンスポータル科学ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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マイクロ流体工学を応用して、さまざまな
病原体ウイルスを一網打尽に検出・定量する
技術を北海道大学大学院工学院の石井聡
(いしい さとし)助教らが開発した。
この技術で、河川水に含まれる
ノロウイルスやロタウイルスなどの
病原ウイルスを定量的に検出することに
成功した。
複数の病原体について高精度で高感度の
定量値がわかるため、水や食品の
安全性評価や医療診断への応用が期待
される。
国立極地研究所との共同研究で、
11月14日付の米微生物学会誌
Applied and Environmental Microbiology
オンライン版に発表した。
環境中にはさまざまな種類の
病原性ウイルスがいる。
検出するには、ウイルスの遺伝子を増幅
して解析するPCR法が最も有効だが、
1回に1種類のウイルスしか調べられない
ため、時間も労力もかかりすぎる。
この難問を解決しようと、研究グループ
は数ナノリットル(ナノは10億分の1)の
微細空間で平行して同時一斉に検出・定量
する新技術を考案した。
新技術は、複数の連なったナノリットル
サイズの微細空間に検体の水などを流し
込んで、それぞれの微細空間ごとに特定の
ウイルス検出用のPCR反応液と混ぜて、
各ウイルスの濃度を測定する仕組みだ。
マイクロ流体工学を基に、検体や
PCR反応液が順調に流れるように工夫された
微細解析装置を用いた。
この装置で、ノロウイルス、
ロタウイルス、サポウイルス、
アデノウイルス、アイチウイルス、
エンテロウイルス、アストロウイルス、
A型とE型肝炎ウイルスを同時一斉に検出
できることを確かめた。
大規模な食中毒を時々起こす
腸管出血性大腸菌のO157などの細菌も検出
が可能だった。
開発した石井聡さんは「マイクロ流体の
装置を病原ウイルス検出に応用したのが
新しい。
遺伝子が既知のウイルスなら、対象の
種類を増やし、自動化も可能だ。
コスト面の課題はあるが、この技術を
使えば、水や食品などにどのような病原体
がどれぐらいの量で混入しているのか、
簡単に調べることができ、水や食品の
衛生管理に役立つ。
医療機関で胃腸炎を引き起こしている
病原体を速く突き止めるにも有効だろう」
と話している。
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素晴らしい。
>コスト面の課題はあるが、この技術を
>使えば、水や食品などにどのような
>病原体がどれぐらいの量で混入して
>いるのか、簡単に調べることができ、
>水や食品の衛生管理に役立つ。
コスト面の課題を早急に解決して、
役立てて頂きたい。
期待したい。
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