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2014年10月 4日 (土)

地震の「後追い」から「予測」へ 人として研究者として自問の末に選んだ道

2014年10月3日 日経ビジネス
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 地震予測の研究自体をはじめたのは
2002年からだったが、最初の10年は、
実際に予測をしていたわけではない。
 
 このあいだは、大きな地震が起きる
たびに荒木春視博士と電子基準点データを
ひも解いて、地震の前の異常な変動、
いわば前兆が起きていたのかどうかの
検証研究を事後的に行っていた。
 
 つまり、地震の「後追い」の研究を
続けていた私が、地震の「予測」に
のめり込むきっかけとなったのが
東日本大震災だった。
 
---  変人扱いされた10年間  ---
 
 2002年に荒木博士に誘われて衛星測位
による地震予測を始めるにあたり、
2人で議論したのは次のようなことで
あった。
 
 GPSを開発した米国人は、いずれGPS技術
で地震予測が可能であることに気づくに
違いない。
 
 そして、その特許を取得するに
違いない。
 
 世界有数の地震国に住む日本人が、
米国が開発した地震予測の特許を買う羽目
になるのであれば本末転倒ではないか。
 
 それなら、米国が特許を出す前に、
われわれが特許を出願すればよい。
 
 この新しい発想を誰も見向きもしない
だろうが、特許を取れば少しは見向き
されるかもしれない。
 
 その2年前、私は60才で東京大学を
定年退職していた。
 
 荒木博士は私の8才先輩で、会社を
すでに退職していた。
 
 2人とも弟子も部下もおらず、すべて
自分たちで手づくりしていかなければ
いけない。
 
 もちろん、研究費はゼロだ。
 
 特許出願の書類を弁理士に頼む費用
もなかった。
 
 このころには、われわれ2人は、
周りから実らないことを追求する変人と
見られるようになっていた。
 
 そんなことは、一向に気にして
いなかったのだが。
 
---  地震予測の特許取得  ---
 
 その後、出願した特許は特許庁から3回
ほど拒絶されてしまったが、
ついに2006年1月、「地震・噴火予知方法」
との名称で特許が認定された。
 
 われわれは、特許を取れば世間は
注目してくれるかと期待していた。
 
 ところが、誰も、どの会社も、
この特許に見向きもしてくれなかった。
 
 思いあまって、ある会社の幹部になって
いたかつての教え子に、この特許を
使わないかと打診してみた。
 
 そこで得た回答は、「誰も実現して
いない地震予測の方法では信じられない
から、この特許が本当に使えるかどうか
検証研究をする」というものだった。
 
 この会社と共同して2007年から3年間、
特許の方法でいろいろな検証研究を
行った。
 
 そのなかで一番注目すべき結果は、
次のことが明らかになったことだ。
 
 2000年の初めから2007年の末までの
8年間、日本周辺で起きた
マグニチュード6以上の地震162個を
選び出したところ、地震前に異常変動を
示す前兆現象が、すべての地震で
見られたのだ。
 
 われわれの地震予測の方法は、間違って
いなかった。
 
 だが一方で、前兆が見られてから実際の
地震が起きるまでの時間はバラバラで、
およそ2週間から3カ月の幅があった。
 
 当初の目標であった、1カ月以内に確実に
地震を予測することはできなかった。
 
 それでも、従来の方法に比べると
はるかに優れているように思われた。
 
---  東日本大震災の後悔  ---
 
 いまから思えば、じつに不気味で警告的
な前兆だった。
 
 荒木博士は、さらに他の会社と共同で、
電子基準点データを使った地殻変動の解析
に関する別の特許を取得していた。
 
 われわれが2人と取得したものとは、
少し方式が異なる特許であった。
 
 この会社は、異常な地殻変動を析出して
いくなかで、私にアドバイザーになって
くれないかという依頼をしてきた。
 
 東日本大震災の1カ月半ぐらい前に、
日本列島が異常な地殻変動を示している
というのだ。
 
 普通の地震なら、数点ほどが異常な変動
を示す。
 
 だが、今回は極めて多くの点が異常変動
を示している。
 
 あまりにも異常だったので、解析が
おかしいのかと疑って私に相談を
持ちかけてきたのだった。
 
 慎重にチェックをしてみたが、解析は
間違いではなかった。
 
 私は、なにか想像を絶する異常変動の
予感をもったし、この結果は、地震予測
につながる情報を持ち合わせているよう
にも思えた。
 
 だが、この会社のトップからこの
解析結果を公表することは禁じられて
いた。
 
 お役所からも地震「予知」に類する
ようなことは公表を禁じられていた。
 
 予知とは「いつ」、「どこで」、
「どの規模」の地震を警報として出す
段階を言う。
 
 私が行っているレベルは予知の段階
ではないので「予測」という言葉を
使っている。
 
 そして、その1カ月後に東日本大震災が
起き、死者・行方不明者は1万8000人以上
にのぼった。
 
 震災関連死の方々を含めれば、ゆうに
2万人を超える。
 
 あまりに多くの尊い命が奪われたのだ。
 
 私は、守秘義務を守ったに過ぎなかった
のかもしれない。
 
 だが、人として研究者として、後悔の念
は尽きなかった。
 
 なぜ厳しい批判を覚悟で、異常な前兆を
世間に向けて発信しなかったのだろうか。
 
 発信すれば、少しでも救われた命も
あったのではないか。
 
 私は自問を続けた。
 
 これからは、「後追い」の検証研究を
脱しなければならない。
 
 前向きに地震を「予測」して、
世のために尽くす道を探るべきだ。
 
 私は、そう考えるようになった。
 
 予測が外れた場合のリスクも大きい
だろうし、東大名誉教授という肩書きは
不確かなものに手を出しにくいという
空気も感じていた。
 
 だが、そんなことは、もうどうでも
よかった。
 
---  地震予測への壁  ---
 
 東日本大震災が起きるまでは、
地震「予知」の目的に使用することを、
お役所から、口頭ではあったが暗に禁止
されていた。
 
 それが、電子基準点データを使わせて
もらう条件でもあった。
 
 民間人は、地震「予知」という言葉を
使うことを禁じられ、それは政府の認める
「権威」のみが使用できるという観さえ
あった。
 
 そんな状況を一変させたのは、
やはり東日本大震災だった。
 
 2012年の秋、日本地震学会は、それまで
幅広く混同して使われていた「予知」
という言葉を、「予測」と厳密に区分
している。
 
 ここから「予知」は、大まかにいえば
「いつ」「どこで」「どのくらい強い」
地震がくるかを、警報が出るほど確度の
高いもの(短期的)とされた。
 
 一方で「予測」は、大まかにいえば
「いつ」「どこで」「どのくらい強い」
地震が、どのくらいの確率でくるかを
日常的に公表できるもの(中長期的)と、
前述の「予知」を含める総称とされた。
 
 言葉の区分は、それでもいい。
 
 ただ、私が気がかりだったのは、
日本地震学会が、地震の「予知」を
「現時点で非常に困難」と宣言するなど、
お役所ともども東日本大震災の後になって
「予測」全般にも及び腰になったように
見えたことだった。
 
 だが、世界有数の地震国である日本
では、「予知」は難しくとも、せめて
地震を「予測」することは国民的な要請
であるはずだ。
 
 私は、地震情報を出しているお役所に
思いきって電話をした。
 
 「民間人が地震予測をしてよいので
しょうか?」という私の質問に、
「地震予測をしても結構ですよ。
 
 ただし役所は民間人のする地震予測は
占いとして扱います」、と言うではないか。
 
 電話による口頭ではあるが、地震予測を
してもよいお墨付きが得られた。
 
 お役所に占い扱いされることなど、
どうでもよい。
 
 とにかく、これまでの壁をやぶって、
民間人が地震予測をしてよいという
新しい風が吹いたのだ。
 
 とはいえ、地震予測への壁はまだ
残されていた。
 
 これまでの経緯からして、お役所からの
資金的な援助は、まず望めない。
 
 大儲けするつもりなどない。
 
 それでも、膨大なデータ解析に基づく
われわれの地震予測を世間に発信するため
には、人件費など、最低限の経費を
まかなうビジネスモデルを打ち立て
なければならなかった。
---------------------------------------
 
 興味深い話しです。
 
 結局全文をそのまま載せてしまい
ました。かなり気が引けますが、
大切な情報のようなので載せました。
 
 「予知」と「予測」という用語は
現在では区別されているようですね。
 
 それにしても、政府はあまりに国民の
ことをないがしろにしていませんか?
 
>民間人は、地震「予知」という言葉を
>使うことを禁じられ、それは政府の
>認める「権威」のみが使用できる
>という観さえあった。
 
 なんか酷くないですか?
 
>世界有数の地震国である日本
>では、「予知」は難しくとも、せめて
>地震を「予測」することは国民的な要請
>であるはずだ。
 
 そのはずです。
 
 そのことにどうして政府は積極的に
お金を出そうとしないのか?
 
 しかも、
>「地震予測をしても結構ですよ。
>ただし役所は民間人のする地震予測は
>占いとして扱います」
 
 占いだそうです。
 
 酷いですよね。
 
 占いから「予測」が可能となるように
積極的に資金を投入し、実現出来るように
後押しするのが政府の役目なのでは?
 
 全くあきれてしまう。
 
 国民の命を守ろうとする姿勢が全く
感じられない。
 
 不思議です。税金で養われている
公務員が偉そうに占いとして扱うと、
 
 国民を馬鹿にしていませんか?
 正に見下した言い方ですよね。
 
 ちょっと話しが飛びますが、
「特定秘密保護法」気になりますね。
 ますます秘密、秘密で国民の前に
出てこなくなるのではないのかな?
 
 こんな大切な情報が出てこなかった
のだから、感覚がずれている。

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