理研、頭皮の毛根細胞を精神疾患の診断補助に利用できることを明らかに
2014年9月16日 財経新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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理化学研究所は、ヒトの頭皮から採取
した毛根の細胞には脳の細胞と共通する
遺伝子が発現しており、統合失調症など
の精神疾患の早期診断を補助する
バイオマーカー(特定の病気の存在や進行
を知るために用いられる生体由来の指標)
として利用できる可能性があることを
明らかにした。
統合失調症は国内の総患者数が
71万3000人と推定されており、自閉症も
年々増加の一途をたどっている。
これらの精神疾患は脳に何らかの変調
が生じていると考えられているが、
これまで非侵襲的かつ簡便な方法で信頼性
の高いバイオマーカーは存在しなかった。
今回の研究では、統合失調症患者群
52名、対照群62名を含む「探索」
サンプルグループと、統合失調症患者群
42名、対照群55名を含む「再現」
サンプルグループに分け、それぞれの
頭皮の毛根細胞から遺伝子の発現変化を
調べた。
その結果、感度71.8%、特異度66.7%、
陽性的中率60.9%、陰性的中率76.6%と、
高い感度で統合失調症を検出できること
が分かった。
今後は、さらなる検証を進めることで、
精神疾患の予防法開発や早期治療導入の
判定、そして新しい創薬のヒントを提供
できる可能性があると期待されている。
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Good Newsです。
詳細リンク
2014年9月12日
独立行政法人理化学研究所
今後に期待したい。
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