細胞のビッグデータで代謝地図を作製
2014年8月15日
サイエンスポータル科学ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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生物の細胞は複雑な小宇宙である。
そこには多くの種類の生体物質が混在
している。
その細胞内のビッグデータから大規模な
多階層ネットワークを自動的に再構築する
方法を、東京大学大学院理学系研究科の
柚木克之(ゆぎ かつゆき)助教と
久保田浩行特任准教授(現・九州大学生体
防御医学研究所教授)、黒田真也教授らが
世界に先駆けて確立した。
この方法を、インスリンの投与によって
生じる経時的な変化に適用し、インスリン
が作用する生体分子のネットワークの全貌
を初めて明らかにした。
この方法を使えば、病気ごとに複雑な
代謝制御のネットワークを突き止めること
ができ、大規模な代謝制御地図を作製
できる。
病気の診断に役立つバイオマーカーの
探索や治療法の開発に使えそうだ。
生物学や医学もビッグデータ時代に
入ったことを宣言する成果として注目
される。
慶應義塾大学の曽我朋義教授、池田和貴
特任助教、九州大学の中山敬一教授、
松本雅記准教授、大阪大学の三木裕明
教授、船戸洋佑助教らとの共同研究で、
8月15日の米科学誌
セルリポーツのオンライン版に発表した。
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素晴らしい研究ですね。
>生物学や医学もビッグデータ時代に
>入ったことを宣言する成果
ビッグデータの時代に入りました。
今後に期待したい。
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