史上最速の連写で1ピコ秒以下の動き撮影
2014年8月11日
サイエンスポータル科学ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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極限の計測技術はいつも科学や産業の
発展を支えてきた。
1兆分の1秒(1ピコ秒)よりも短い時間
ごとに撮影できる史上最速の連写カメラを、
東京大学と慶應義塾大学の研究グループが
開発した。
光を時間的・空間的に制御して動画を
撮影する「光シャッター」で、既存の
高速カメラとは異なる原理により、従来に
比べ千倍以上も高速のシステムを実現した。
これまで捉えることが難しかった
プラズマ現象や化学反応などの測定に威力
を発揮しそうだ。
1ピコ秒は光が0.3ミリしか進まないほど
のわずかな時間。
超高速で複雑な動的現象
(ダイナミックス)を撮影して解析する
新分野を切り開く画期的なカメラとして
期待される。
東京大学大学院理学系研究科の中川桂一
特別研究員、同大学院工学系研究科の
佐久間一郎教授、慶應義塾大学理工学部の
神成文彦(かんなり ふみひこ)教授、
東京大学大学院理学系研究科の合田圭介
(ごうだ けいすけ)教授らの共同研究で、
8月10日付の英科学誌
ネイチャーフォトニクスのオンライン版に
発表した。
これまで撮影速度を制限していた技術的
要因を排除して、ナノ秒以下の連写が可能
になった。
「カメラの連写は機械シャッターから、
デジカメの電子シャッターに進化し、
今回の開発で光シャッターに飛躍した」
といえる。
原型のSTAMPカメラは製造費が
3000万~4000万円、縦横高さが各2mの
立方体ほどだが、コストダウンや小型化
して、利用しやすいように改良の余地は
ある。
また、連写速度は理論的に光速まで
近づけることができるという。
詳細リンク
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凄いですね、進歩したものです。
>研究グループの合田圭介東大教授は
>「カメラなので、科学研究や産業、医療
>などに汎用性は高く、あらゆるところに
>波及効果がある。
>化学反応や爆発現象、原子核反応などを
>動画で解析することができるようになる。
>産業面ではレーザー加工を解析したり
>して、原理の解明に活用できる。
>骨や血管の再生に利用されようとして
>いる超音波医療の原理を探るのにも
>役立つだろう」と話している。
大いに期待したい。
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