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2014年7月26日 (土)

魚類に多く含まれるオメガ3脂肪酸が心臓を保護する仕組みを解明

平成26年7月21日
科学技術振興機構(JST)
理化学研究所
東京大学 大学院薬学系研究科
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
〇オメガ3脂肪酸には心臓保護作用がある
 ことが知られている。
〇マクロファージがオメガ3脂肪酸から
 生成する代謝物18-HEPEにより、
 心臓の炎症や線維化が抑制され、
 心機能を改善する。
〇18-HEPEを起点とした心不全に
 対する新たな心機能改善薬への展開が
 期待される。
 
 
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 JST戦略的創造研究推進事業において、
理化学研究所 統合生命医科学研究センター
(RIKEN-IMS)の有田 誠 
チームリーダー(元 東京大学 大学院
薬学系研究科 准教授)らは、
オメガ3脂肪酸注1)の心臓保護作用に
関わる代謝産物18-HEPEを同定し、
この代謝産物を心不全モデルマウスに投与
し、顕著な予防・治療効果を見いだし
ました。
 
 魚油に多く含まれる
エイコサペンタエン酸(EPA)や
ドコサヘキサエン酸(DHA)などの
オメガ3脂肪酸はヒトを含む哺乳類は体内
で生成できませんが、食べ物から摂取する
ことで心臓を保護する作用があることが
栄養学的には知られています。
 
 しかし、その作用メカニズムは不明
でした。
 
 有田チームリーダーらは、
オメガ3脂肪酸を生合成できるように
遺伝子改変したマウスを用い、
オメガ3脂肪酸の心臓保護作用には
心臓に存在するマクロファージの機能が
重要であることを示しました。
 
 また、マクロファージが生成する脂肪酸
代謝物のメタボローム解析注2)から、
EPA由来の抗炎症性代謝物
18-HEPEを見いだしました。
 
 さらに、18-HEPEを心不全モデル
マウスに投与することで、炎症や線維化が
顕著に抑制されました。
 
 本研究成果は、心臓の組織学的な変化
(リモデリング)の背景にある慢性炎症
および線維化を積極的に抑制し、心機能を
改善する治療法に役立つことが期待
されます。
 
 本研究は、慶応義塾大学 病院予防
医療センターの遠藤 仁 助教
(元 日本学術振興会 特別研究員PD)
らと共同で行ったものです。
 
 本研究成果は、2014年7月21日
(米国東部時間)に米国科学誌
「The Journal of
 Experimental
 Medicine」のオンライン速報版
で公開されます。
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 (EPA)や(DHA)は一般的に
身体に良いと言われていましたが、
今回の研究は、心臓を保護するという
話しです。
 
 こういうメカニズムがあるのだという
ことで知識として知っておくと良い
と思います。
 
>今後、18-HEPEあるいは
>その誘導体を起点とした創薬展開を
>行うことで、心臓をはじめとする臓器の
>線維化(リモデリング)を抑制し、
>慢性炎症を制御する新規治療法に
>結びつくことが期待されます。
 
 期待したいですね。

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