がん細胞転移の仕組み解析 名大グループ
2014/5/2 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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名古屋大大学院の高橋雅英医学系
研究科長(腫瘍病理学)と加藤琢哉特任
助教(同)のグループは2日までに、
がん細胞の集団が別の組織へ入り、がんが
広がったり転移したりしていく際の詳細な
仕組みを解析したと、米科学誌電子版に
発表した。
グループは皮膚がんや口腔(こうくう)
がん、子宮頸(けい)がんなどにみられる
ヒトの扁平(へんぺい)上皮がんを使用。
がん細胞の集団を表面の「先導細胞」と
内部の「後続細胞」に分類して調べた。
その結果、先導細胞では細胞の動きに
関わるタンパク質「インテグリンベータ1」
が強く発現することが判明。
このタンパク質の阻害剤を加えて
がん細胞を培養すると、周辺の組織への
移動がみられなくなった。
遺伝子操作により、結合される物質を
抑えたがん細胞を作製し、マウスの舌に
移植して実験すると、リンパ節への
転移率が通常の75%から10~20%程度
まで抑制された。
がんの転移では、細胞が個別に分離して
移動するケースの研究が中心になっている
という。
高橋研究科長は「集団移動のケースの方
を研究の真正面に掲げ、仕組みの解明に
努めなければいけない」と話している。
〔共同〕
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なるほど。
>がんの転移では、細胞が個別に分離して
>移動するケースの研究が中心になって
>いる
そうですね。
この研究はその盲点をついているかも
知れません。
いろいろな角度からの研究が必要
ですね。
進展に期待しています。
詳細は下記リンクを、
2014/5/2 名古屋大学プレスリリース
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