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2014年5月19日 (月)

脂肪に含まれる多分化能細胞「ASC」には心臓細胞再生の可能性がある

2014年05月16日 Gigazine
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 「ダイエットの敵」のごとく嫌われて
きた「皮下脂肪」の中にも多分化能を持つ
細胞「ASC」があることが発見され、脂肪
から心筋・心臓血管を作る研究が進め
られています。
 
 成体幹細胞は、ES細胞と違って細胞が
無限に増殖することはないものの、倫理上
の問題はなく自らの人体にある細胞を
使えるため拒絶反応のリスクが小さい
というメリットもありました。
 
 もっとも、ES細胞よりも細胞自体の成熟
が進んでいるため、成体幹細胞は他の細胞
に分化する能力が制限されているという
デメリットがあります。
 
 幹細胞ブームに沸く中、マーチ教授は
レーマン研究員に幹細胞を「脂肪」から
作るというアイデアを持ちかけました。
 
 もちろん脂肪から幹細胞を作り出すこと
には倫理上の問題は一切ないものの、
突拍子もないアイデアにレーマン研究員は
何かのジョークだと最初は思ったそうです。
 
 しかし、マーチ教授は、2001年
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
のマーク・ヘンドリック博士の率いる
研究チームによって出された最新の論文を
見せて、脂肪由来の幹細胞が夢物語でない
ことを説明します。
 
 その論文では、脂肪吸引によって
得られた脂肪細胞を分析した結果、
成体幹細胞が豊富に含まれることが
明らかにされていました。
 
 UCLAの研究チームは患者から吸引した
脂肪を水に浮かべて脂肪細胞を取り出し、
成熟している脂肪細胞を除去した後の
processed lipoaspirate(PLA)細胞と
名付けられた細胞に焦点を当てたところ、
その中には未成熟脂肪細胞や血管や皮膚を
形成する内皮細胞や瘢痕細胞などさまざまな
細胞が含まれていたとのこと。
 
 そして、この中には幹細胞が隠されて
いるはずとの仮説が示されていました。
 
 さっそくUCLAチームが開発した方法で
大量のPLA細胞を培養したレーマン研究員
は、血管や心筋を増殖・再生できる幹細胞
への変換を目標に定めます。
 
 その頃の様子についてレーマン准教授
は、「ES細胞や成体幹細胞から心筋細胞や
内皮細胞を生成することに成功した手法を
研究しつつ、PLA細胞から幹細胞を生み出す
手法の開発に明け暮れ、2002年も過ぎよう
とするころには焦りが募っていた」と述懐
しています。
 
 2002年末、レーマン研究員は脂肪から
心臓の細胞のようにリズミカルに収縮する
細胞の生成に成功し、これをマウスの
心臓細胞に導入したところ、心臓細胞と
同期して脂肪由来細胞も収縮する様子が
確認でき、心臓細胞生成への可能性に
光が射しました。
 
 2003年春に、ヒト内皮細胞が細い
チューブ上に自己組織化する速度が、
PLAを投入することで何倍にも成長速度が
高まることを確認します。
 
 次の作業はこの驚異的な成長促進を
生じさせた因子(原因)の発見でした。
 
 この因子は成長速度を高めるだけで
なく、内皮細胞のストレス耐性も高める
ことを発見し、「間質細胞(stromal cell)」
のような機能を果たしているということを
強調するために、PLA細胞を
「adipose derived stromal cells(ASC)」
と呼び方を変えることにしたとのこと。
 
 レーマン准教授は、脂肪細胞内に幹細胞
として骨や軟骨に転換できるASCを発見した
ことは、慢性関節痛を煩う人に念願の救済
を与える可能性があり、さらに、脂肪を
血管や心筋に転換できれば多くの患者を
救うことにつながるため、大きな期待が
寄せられているのは自覚しつつも、
そのような大きな夢の実現を急ぐことは、
臨床研究という美名の元で患者を犠牲に
する危険があると危惧しているとのこと。
 
 それと同時に、研究者・患者がともに
大きな夢を持ち続けることで、医療は
進化を続けたことも事実であるとして、
脂肪で心臓疾患をケアできる未来に
向けて研究を続けていくと述べています。
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 素晴らしいです。
 
 皮下脂肪から幹細胞を採取するという
ことは日本でも研究されています。
 
 参考リンク
2014年4月22日
 
 ES細胞、iPS細胞、MUSE細胞、STAP細胞?
以外にも万能性を持った細胞が隠れている
ようです。
 
 さらに研究が進むよう期待しています。

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