社員の「うつ」、血液で見抜く 早期発見へ
2014/4/13 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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川村総合診療院の川村則行院長が
この男性を「うつ病ではない」と判断した
のは、血液中の「エタノールアミンリン酸
(EAP)」の数値が正常だったため。
EAPは、川村氏がヒューマン・
メタボローム・テクノロジーズ(HMT)
と共同で開発を進めるバイオマーカーだ。
HMTは東証マザーズ上場の慶応大発
ベンチャーで、細胞の代謝物の分析を
請け負う。
このバイオマーカーは、川村氏が
国立精神・神経センター(当時)に勤務
していた2002年ごろに研究を開始。
「精神疾患を発症すると免疫力が落ちる。
血液内になんらかの問題が出ているはず」
と考えてHMTに研究を委託して開発した。
だがHMTが通常、代謝物の解析に利用
する「キャピラリー電気泳動」という方法
ではコストが1例40万円程度かかるほか
大量に測定するのは難しかった。
そこでHMTはEAPを「クロマト
グラフィー法」と呼ばれる解析方法や
酵素を用いて測定できるようにした。
1万円から2万円程度での計測が可能
となり、実用化も視野に入った。
HMTによるとうつ病を拾い上げる
「感度」は80%以上、うつ病でない場合
にうつ病と診断されない「特異度」は
95%を超える。
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良さそうですね。
>19年をめどに保険収載を目指す。
と言っているので期待したい。
とにかく、客観的な診断ができることが
重要です。
これ以外の「光トポグラフィー」と
呼ばれる手法はこの記事にもありますが、
以前紹介しました。
うつでもないのに、うつと診断されて
薬物依存になったりしたら大変。
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