透明化で内視鏡手術の弱点を克服
2014年04月07日
サイエンスポータル科学ニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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外科手術の際に器具の鉗子(かんし)の
死角となる領域を可視化する技術を、
早稲田大学理工学術院の藤江正克
(ふじえ まさかつ)教授と小林洋
(こばやし よう)准教授らが九州大学
先端医工学診療部、九州大学病院小児科と
共同で開発した。
内視鏡手術の視野を広げ、安全性を
高める技術として注目される。
早稲田大学のグループが開発した新技術
はまず、手術中に内視鏡カメラとは別の
もう1台のカメラを挿入し、鉗子の下側
から手術の領域を立体的に撮影する。
その映像を上側の内視鏡カメラで撮影
したかのように補正して鉗子に重ね
合わせて投影し、鉗子部分がまるで
透けたようにして、隠れていた術部を
可視化する仕掛けだ。
いわば、死角を撮影した画像を合成して、
擬似的に透明化する手法で、手術器具の
手元などが見づらくなるという課題を
解決した。
実際に、開発したプロトタイプのカメラ
で工学的評価と、医師による試験を実施し、
縫合など操作の精度が向上することを
確かめた。
今回の開発は、製品化されている内視鏡
や器具などをそのまま利用できるため、
すぐ実用化できる。
特に子どもの内視鏡手術のように、
非常に狭い空間で手術する際にメリットは
大きい。
研究グループはパートナーになる企業を
見つけ、早期の実用化を目指している。
特許は出願した。
外部関連リンク
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素晴らしい。
>製品化されている内視鏡や器具などを
>そのまま利用できるため、すぐ実用化
>できる
というのが良いですね。
期待したい。
より安全な手術の為に、
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