(私の視点)高齢者施設医療 診療報酬の改定、再考を 大蔵暢
2014年4月16 朝日新聞デジタル
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高齢者が入居している老人ホームなどに
医師が定期的に出向き、診察や検査、薬の
処方などを行う訪問診療が大きく変わり
そうだ。
厚生労働省が4月から、高齢者施設への
訪問診療について、医療機関が請求できる
診療報酬をこれまでの4分の1程度まで
引き下げたからである。
背景には、多くの患者を短時間で診る
「まとめて診療」や、業者が医師に
高齢者施設の入居者を紹介することで、
その見返りに紹介料を請求する「患者紹介
ビジネス」、必要以上に訪問して診療報酬
を請求する「過剰診療」などの問題がある。
ただ、今回の改定で訪問診療をしている
多くの医療機関は大きな減収となり、
私の周辺でも「経営的に苦しくなり、現行
の訪問診療を中止せざるをえない。
人件費を見直さざるをえない」などの声が
あがっている。
米国で老年医学を学んだ私は、5年前に
帰国して以来、有料老人ホームを訪問して
いる。
外出することが難しい高齢入居者とその
家族に、十分な説明をしてから訪問診療の
契約をする。
月2回の定期訪問時には、ふだん見て
いる施設のスタッフから十分な情報を
もらい、時間をかけて診察する。
急な体調の変化には日夜を問わず報告
をうけ、必要に応じて心電図やX線など
の検査、点滴、酸素投与などの治療を行う。
こうした対応によって、必要性の低い
救急搬送や病院受診、入院加療を抑え
られていると思う。
厚労省は、訪問診療での不適切な事例
に対し、個別に対応することはできな
かったのか。
そして医療システム全体に影響しうる、
大幅な診療報酬の減額をする必要があった
のか。
悪用者への対策と高齢者施設への訪問
診療の適正価格について、もう一度よく
考えてほしい。
超高齢化した悩める日本社会において、
その切り札となりえる「高齢者施設での
医療」を決して崩壊させてはならない。
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同感です。
どうも、官僚も、政治家も、安易な策に
走る。
何を考えているのか、情けないの一言
です。
「高齢者施設での医療」は必須だと
思います。
>現行の訪問診療を中止せざるをえない。
という状況をどう考えているのか?
高齢者施設での医療など必要ないと
思っているとしか思えない。
きちんと情報収集をしたのだろうか?
これで医療費を削減したと考える。
あまりに知恵がなさ過ぎる。
それこそ悪意のある行為には厳罰を
科せば良いはず。
そうできる仕組みを知恵を尽くして
創り出せば良い。
すぐ有識者というが、広く一般に意見を
募っても良いはず。
有識者が必ずしも、良い策を出すとは
限らない。
官僚は安易な策に走りやすい。
それを許す政治家、情けないの一言です。
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