« タカラバイオ CAR遺伝子治療の臨床研究実施計画、厚労省の了承を取得 | トップページ | 慢性的な睡眠不足による脳へのダメージ、寝だめは効果なし? »

2014年3月23日 (日)

記憶の脳回路痕跡 マウスでついに発見!

平成26年3月17日
東京大学大学院薬学系研究科
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
発表のポイント:
 
◆ニューロン(神経細胞)で抑制性
 シグナルに打ち勝つほどの大きな
 興奮性シグナルが受け取られること
 により記憶は思い出される
 (再生される)ことが分かりました。
◆学習後のマウスの脳スライス標本を
 調べることで、記憶の痕跡が
 ニューロン間の信号伝達の増強により
 脳回路に保存されていることを発見
 しました。
◆記憶が脳内でどのようにしてできる
 のかを理解することで、逆に、記憶が
 できない疾患ではどのような問題が
 生じているのかを解明でき、
 認知症治療の糸口を探ることが
 できます。
 
 
-----
発表概要:
 
 東京大学 大学院薬学系研究科の
池谷裕二准教授らの研究グループは、
脳回路の中の記憶にかかわるニューロン
で、興奮性シグナルが増強することが、
記憶痕跡の実態であることを証明
しました。
 
  一度つくられた記憶は、その後
ノンレム睡眠(注1)時に脳内で再生
(リプレイ、注2)されることが
知られています。
 
 しかし、どのような形で記憶痕跡が
脳回路に埋め込まれ、脳がどのようにして
その記憶痕跡を再び取り出し再生する
かは、いまだに知られていませんでした。
 
  池谷准教授らは、記憶にかかわった
ニューロンを、そうでないニューロンとは
区別できる特殊な遺伝子改変マウスの標本
を用いて、記憶に関わったニューロンが
優先的に活動しやすくなることで記憶の
再生が起こることを示しました。
 
 これまで、脳回路ではニューロンの
興奮(アクセル)と抑制(ブレーキ)は
広くバランスが取れていることが常識
でした。
 
 しかし、記憶にかかわったニューロン
は抑制性シグナルに打ち勝つほどの大きな
興奮性シグナルを受け取ることで、記憶を
再生させることが明らかになりました。
 
 さらに記憶は「LTP(注3)」によって
脳回路に保存されていることも証明
しました。
 
  本研究成果により、脳が極めて精細な
興奮性調節に基づいて記憶を再生する
という画期的な発見がもたらされ、記憶の
メカニズムの解明に向けた大きな研究の
進展が得られました。
 
 これは、脳が記憶を再生する仕組みに
関するデカルト以来350年の謎を解決した
のみならず(附論参照)、今後、認知症
など記憶ができない疾患ではどのような
問題が生じているのかを解明する手がかり
となることが期待されます。
 
  本研究成果は、2014年3月16日
(米国時間)発行の米国科学誌
「ネイチャー・ニューロサイエンス」
オンライン版に掲載されます。
---------------------------------------
 
>どのような形で記憶痕跡が脳回路に
>埋め込まれ、脳がどのようにして
>その記憶痕跡を再び取り出し再生する
>かは、いまだに知られていませんでした。
 
 というところから、
 
>本研究成果により、脳が極めて精細な
>興奮性調節に基づいて記憶を再生する
>という画期的な発見がもたらされ、
>記憶のメカニズムの解明に向けた大きな
>研究の進展が得られました。
 
>これは、脳が記憶を再生する仕組みに
>関するデカルト以来350年の謎を解決した
>のみならず(附論参照)、今後、認知症
>など記憶ができない疾患ではどのような
>問題が生じているのかを解明する
>手がかりとなることが期待されます。
 
 なかなか素晴らしい発見のようです。
 詳細は発表内容:を見てください。
 
 今後に期待です。

|

« タカラバイオ CAR遺伝子治療の臨床研究実施計画、厚労省の了承を取得 | トップページ | 慢性的な睡眠不足による脳へのダメージ、寝だめは効果なし? »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/59341699

この記事へのトラックバック一覧です: 記憶の脳回路痕跡 マウスでついに発見!:

« タカラバイオ CAR遺伝子治療の臨床研究実施計画、厚労省の了承を取得 | トップページ | 慢性的な睡眠不足による脳へのダメージ、寝だめは効果なし? »