(科学の扉)がんの免疫療法 ブレーキ外し、攻撃続ける
2014年2月17日 朝日新聞デジタル
詳細は、リンクを参照して下さい。
有料記事です。
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異物を排除する免疫の働きを利用して、
がんを治療する「がん免疫療法」。
最近、新タイプの治療法が登場し、成績
が向上している。
米科学誌サイエンスも、昨年の科学の
ブレークスルー(画期的な進展)の
トップに選んだ。
「悪性黒色腫を20年以上治療してきて
最近、初めて、人類ががんを克服できる、
と信じられるようになってきた」
国立がん研究センターの山崎直也
・皮膚腫瘍(しゅよう)科長は言う。
2011年に始まった新しいがんの
免疫療法の臨床試験(治験)を実施した
のがきっかけだ。
悪性黒色腫は皮膚がんの中でも悪性度
が高い。
既存の薬の効果が無くなると、数カ月
以内に亡くなることが多い。
ところが、ニボルマブ(一般名)という
薬を使う新免疫療法では、患者35人の
半数は5カ月半以上、がんが進行
しなかった。
新免疫療法は、従来の免疫療法とは
異なり、攻撃を促進するのではなく、攻撃
に抑制がかからないようにする治療だ。
カギを握るのがブレーキ役を担う
たんぱく質「PD1」や「CTLA4」。
免疫が暴走しないように制御している
ので、「免疫チェックポイント」と
呼ばれる。
CTLA4阻害薬イピリムマブ(一般名)
は、米ブリストル・マイヤーズスクイブが
11年以来、米国など40カ国以上で
悪性黒色腫に対して承認を受けている。
約680人対象の米国の治験では、
1年後と2年後の生存率は45・6%と
23・5%。
従来の免疫療法の生存率25・3%と
13・7%に比べて高かった。
■重い副作用課題
PD1やCTLA4の阻害薬は、免疫が
過剰になって副作用が起こる。
イピリムマブの治験では5割近く、
ニボルマブでは2割近くの患者に腸炎や
肝炎など重い副作用が生じた。
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免疫療法進歩しました。
新タイプの治療法が出て来たようです。
素晴らしいと思います。
ただ、重い副作用がかなりの頻度で出る
ようですね。
原因をしっかり把握して新薬の承認に
こぎ着けてもらいたいと思います。
期待しています。
こちらも期待したい。
2013年9月13日
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