「体温恒常性維持のメカニズムの解明」に成功
2014年2月4日 京都大学 研究 お知らせ
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
私たちヒトを含む哺乳動物の体温は、
外気温によらずほぼ一定
(体温のセットポイント)に保たれます。
内部環境を一定に保持しようとする傾向
を恒常性といいますが、体温恒常性は
美しくデザインされた調節系の代表と
言えます。
例えば皮膚が寒さを感知すると、それが
脳にある体温中枢(視索前野)に伝わり、
中枢から末梢へ寒さへの対抗措置が指示
されます。
一つは、熱産生を専門に司る褐色脂肪
組織(BAT)での非ふるえ熱産生の指示、
もう一つは皮膚血管を収縮して熱が放散
しないようにする指示です。
これらの指示は交感神経を介して行われ
ます。
それでも足りない場合は、運動神経を
介して骨格筋でのふるえ熱産生が誘導
され、体温は維持されます。
本研究グループは、ナルディライジンが
欠損したマウス(Nrd1-/-マウス)を用いた
研究を行った結果、ナルディライジンが
体温セットポイント(中枢神経)、
熱放散(皮膚血管)、熱産生(BAT)の
いずれの制御にも深く関わっており、
体温恒常性維持に必須であることを
明らかにしました。
---------------------------------------
体温恒常性維持にはナルディライジン
という蛋白が必須なのだそうです。
通常正常状態ならプラス、マイナス1度
位の精度で温度を保っている。
すごいことですね。
| 固定リンク
「科学関連ニュース」カテゴリの記事
- 世界初、100:1の減速比でも逆駆動可能なギヤを開発―ロボットの関節やEVの変速機などへの展開に期待―(2019.12.04)
- 全ての光を吸収する究極の暗黒シート-世界初!高い光吸収率と耐久性を併せ持つ黒色素材-(2019.09.03)
- バイオプラスチック原料を大量合成する技術を開発 ~環境調和型触媒反応プロセスによる,再生可能資源を活用したバイオ化学品製造技術~(2019.07.24)
- 「亀裂」と「光」で世界最小サイズの絵画の作製に成功 -インクを使わずに超高精細な印刷が可能に-(2019.06.25)
- 福島原発事故によって飛散した放射性微粒子の溶解挙動を解明(2019.05.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント