九大、水蒸気の多い燃焼排気ガス中からCO2を高効率で回収できる材料を開発
2014/01/31 マイナビニュース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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九州大学(九大)は1月29日、水蒸気を
多分に含む燃焼後排気ガスの中から二酸化
炭素を高効率に回収可能な新規材料
「温度応答性吸収フィルム」を開発する
ことに成功したと発表した。
成果は、九大 大学院工学研究院
化学工学部門 三浦研究室の星野友 准教授
らの研究チームによるもの。
研究の詳細な内容は、1月23日付けで
独学術誌「Angewandte Chemie
International Edition」オンライン版
に掲載された。
火力発電所や工場、自動車から排出
されるCO2は、地球温暖化ガスとしてその
排出量の削減が求められており、それを
実現するためには排気ガスからCO2を選択的
に分離、回収する材料や技術が必要だ。
しかし、既存の材料はCO2を分離するため
に莫大なエネルギーを必要としており、
いかに省エネルギーで効率のよいCO2の分離
材料を開発できるかが鍵となっている。
これまで多くの固体吸収材料が開発されて
きたが、既存材料の多くは水蒸気を含むガス
からのCO2の回収には不向きだった。
そのため、排気ガス中の水分をあらかじめ
除去する必要があり、このプロセスに多大な
エネルギーを要していた。
今回の温度応答性吸収フィルムに用いた
アミン含有ゲル粒子は、わずかな温度変化
に素早く応答して可逆的に膨潤・収縮する
ため、低い温度でCO2を放散可能だ(画像4)。
また、水の含量が既存のアミン水溶液
よりも少ないため、省エネルギーの
CO2分離材料として期待されているので
ある。
今回の温度応答性吸収フィルムは、湿った
環境で100%機能を発揮できる点も特徴だ。
発電所や自動車などの水分を多分に含む
燃焼後排ガスからの効率的なCO2回収が
可能である。
将来的には、企業と連携し実用化する
ことを目指している。
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良さそうですね。
省エネルギーで高効率なCO2の回収が
可能になることが求められています。
早く実用化されることを期待したい。
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