意図せぬ証言、迫る密室 検事、筋書き畳みかけた2分間 脱税裁判の「予行練習」録音
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証言の誘導や司法取引まがいの交渉、
そして証人への圧力――。
朝日新聞が入手した約3時間の録音データ
には、刑事裁判をゆがめかねない
大津地検検事(当時)の証人テストでの発言
が記録されていた。
同じような問題点はほかの裁判でも指摘
されており、適正な証人テストを求める声
が高まっている。
■冤罪生む恐れ、記録残せ
《解説》大阪地検特捜部による
証拠改ざん事件が2010年に発覚した
のを機に、捜査・公判をめぐる
「検察改革」が進められているが、
「証人テスト」は法制審議会で議論の対象
にすらならずに見落とされてきた。
刑事手続きの透明化を徹底するうえで、
このような「ブラックボックス」を
放置すべきではない。
09年5月に裁判員裁判が導入され、
「調書主義」から「口頭主義」への転換が
図られた。
法廷で語られることに基づいて審理する、
との考え方だ。
証言が重要視されるのに伴って、
証人テストに力が注がれるようになる。
だが、そこで捜査機関が見立てに沿った
誘導や強要を行えば、冤罪(えんざい)を
生んでしまうことは歴史が証明している。
■供述調書の押しつけは論外
笠間治雄・前検事総長
検察にとって証人テストとは、証人が
法廷でどの程度話すのか、供述を変える
ことがあるのかを見極めるためのもので、
いわばリトマス試験紙。
出方がわかれば効果的な尋問ができる。
だから虚心坦懐(きょしんたんかい)に
全てを聞くべきであって、供述調書を
押しつけるのは論外だ。
■証人テスト、可視化すべきだ
小坂井久・弁護士
証人尋問が「筋書き」を披露する場と
化せば、冤罪を招きかねない。
取り調べと証人テストは密室で行われ、
検証が難しいという共通の問題を抱える。
だが取り調べの「録音・録画(可視化)」
などを議論している法制審議会では、
証人テストのやり方までテーマに上がった
ことはない。
検察側は公正・公平な手続きを踏んで
いることを示すためにも、今後証人テスト
の可視化を検討すべきだ。(談)
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日本の裁判制度はおかしいです。
法制審議会は本当に冤罪をなくそうと
しているのでしょうか?
冤罪はあってはならないものです。
人は『「ブラックボックス」=第三者が
判断できない情報が残らない場所』
では正しい行動はできないものだという
ことを認識すべきだと思います。
聖人君子は希な存在です。
ならば「ブラックボックス」は存在
してはならないはず。
どうして冤罪のない裁判制度を作ろうと
しないのでしょう?
冤罪を全くなくすことは出来ないこと
なのかもしれません。
せめて制度では、その可能性を極力
ゼロに近づけたものとしなければ
いけないはず。
改善の議論にすらあがっていない
とは信じられない。
すごく残念です。
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