音楽を用いた新しい突発性難聴の治療法
2014.01.29
生理学研究所
大阪大学大学院医学系研究科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
ミュンスター大学生体磁気研究所
プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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突発性難聴は急激に聴力が低下する
原因不明の疾患で、日本における受療率は
年間1万人当たり約3人で増大傾向が
認められます。
突発性難聴に対してどの治療法が有効
かは判明しておらず、現在主流である
ステロイド療法の有効性に関してさえ
論争中です。
今回、自然科学研究機構生理学研究所の
岡本秀彦特任准教授、柿木隆介教授と他の
研究グループは共同で、突発性難聴を
発症した患者さんに、聞こえが悪くなった
耳を積極的に活用してもらう
リハビリテーション療法で、聴力がより
回復することを明らかにしました。
突発性難聴が起こると病側の耳が
聞こえにくくなる為、使われなくなって
しまいます。
ヒトの体の機能は使用されないと衰えて
しまうため、本研究では聞こえにくい耳を
保護するのではなく、むしろ積極的に使用
し耳や脳の神経活動を活性化させることで
聞こえを回復させました。
安価で安全な突発性難聴治療方法として
注目されます。
本研究成果はサイエンティフィック
・リポーツ誌(Scientific Reports)に
掲載されます
(1月29日にオンライン出版)。
今回の発見
1.突発性難聴が耳と脳において神経活動
の不活性化を引き起こすことに注目し、
これを防ぐリハビリテーション療法を
行うことで聴力の改善を試みました。
2.突発性難聴患者は聞こえやすい正常な
耳で音を聞いてしまうため、正常な
耳には耳栓をして聞こえにくい耳で
音を聞いてもらうようにしました。
3.耳と脳の神経活動の活性化のために
クラシック音楽を使用しました。
4.通常のステロイド療法に
このリハビリテーション療法を加える
ことで、ステロイド療法単独に比べ
有意に聴力の改善が認められました。
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廃用症候群、恐ろしいです。
>ヒトの体の機能は使用されないと
>衰えてしまう
その意味では、今回のやり方は、もっと
積極的にトライされてしかるべきこと
だったと思いました。
何故今頃? という感じすらします。
「リハビリテーション」まだまだ可能性
を秘めていると思います。
今回の事実、心に留めておきたい。
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