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2014年1月31日 (金)

カエルの合唱の法則を発見

2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
・音声可視化装置で発声のタイミングと
 位置を測定
・観測した発声のタイミングと位置を
 数理モデルで解析
・昆虫など夜行性で音声を発する動物の
 行動研究への応用に期待
 
 
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 理化学研究所は、日本全域に生息する
ニホンアマガエル(以下、アマガエル)の
合唱には法則(パターン)があることを、
音声可視化装置と数理モデルを利用して
発見しました。
 
 これは、理研脳科学総合研究センター
(利根川進センター長)脳数理研究チーム
の合原一究基礎科学特別研究員と、
京都大学情報学研究科の奥乃博教授、
東京大学生産技術研究所の合原一幸教授
らの共同研究グループによる成果です。
 
 春になると、多くのアマガエルが水田
で鳴き交わしているのを聞くことが
できます。
 
 しかし、アマガエル同士が、お互いに
発声のタイミングを変化させながら、
どのように影響を及ぼし合っているかは、
個体ごとの発声のタイミングと位置の測定
が難しいこともあって、これまで分かって
いませんでした。
 
 そこで共同研究グループは、アマガエル
の鳴き声に合わせてLEDが点滅する
音声可視化装置「カエルホタル」
(特開2010-133964、米国特許8,416,957)
を独自に開発しました。
 
 この装置を40台水田に並べて点滅パターン
を動画として撮影し、そのパターンを
結合振動子系[1]の理論を応用した
数理モデルを使い“合唱の法則”の解析を
試みました(図)。
 
 その結果、野外では複数のアマガエルが
交互に鳴き交わす傾向があることや、
個体ごとは1~3m程度離れていることを
発見し、さらに数理モデルを用いて野外で
観測した発声のタイミングと位置を定性的
に説明しました。
 
 今回利用した音声可視化装置と数理モデル
は、日本のみならず、オーストラリア、
パナマなどで他種のカエルの研究にも使って
おり、さらに、昆虫など、夜行性で音声を
発する動物の行動研究への応用が期待
できます。
 
 本研究成果は、英国の総合科学雑誌
『Scientific Reports』のオンライン版
(1月27日付け)に掲載されました。
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 面白い研究ですね。
 
 どこで、どういうふうに役立つのかに
ついてはわかりませんが、こういう研究
が出来ることは素晴らしいと思います。
 
 こういう研究が許される研究環境だから
こそ、先日投稿したような「STAP細胞」
の発見につながる研究が、研究者が
育つのだと思います。
 
 研究は近視眼的な目でやるものでは
ありません。
 
  関連投稿です。
2014年1月23日
 
 是非、こういう研究環境を政治家達は
守って欲しいと思います。
 
 理研は頑張っています。
 
 応援したい。

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