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2014年1月 7日 (火)

新磁歪材料を共同開発 振動発電・ワイヤレスセンサーの普及加速

国立大学法人 弘前大学
国立大学法人 東北大学
東北特殊鋼株式会社
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 弘前大学(北日本新エネルギー研究所
古屋泰文教授)、東北大学(金属材料研究所
山浦 真一准教授、中嶋宇史助教)、
東北特殊鋼株式会社は、JST(独立行政法人
科学技術振興機構)の復興促進プログラム
が支援するプロジェクトで、振動発電や
ワイヤレスセンサーの実用化と普及促進が
期待される、高性能で量産加工性に優れた
鉄基の磁歪材料を共同開発しました。
 
 今回開発した磁歪素材の提示、説明と
応用事例(振動発電デバイス、力計測
(トルク)センサー)を 12 月 19 日 13:30
より東北大学金属材料研究所 2 号館 1 階
講堂(仙台市青葉区片平2-1-1)にて
報道関係の皆様に公開致します。
 
 磁歪材料とは、磁場を加えると僅かに
変形する材料で、変形した割合が磁歪と
呼ばれます。
 
 逆に、磁歪材料に力を加えて変形させる
と、材料内部の磁場が変化する逆磁歪現象
が起こります。
 
 この逆磁歪現象による磁場の変化を、
センサーや振動発電に利用することが
出来ます。
 
 普通の鉄でも 20ppm 程度の磁歪を示し
ますが利用は難しく、これまで実用化
されているのは、超磁歪材料と呼ばれ
1000ppm 以上の磁歪を示す
ターフェノールD(Fe-Dy-Tb;
鉄-ジスプロシウム-テルビウム合金)や
200ppm を示すガルフェノール(Fe-Ga;
鉄-ガリウム合金)などで、いずれも高価
なレアメタルを含み、非常に高価なため、
一般にはあまり普及していません。
 
 そこで弘前大学古屋教授と東北大学
山浦准教授らは、東北特殊鋼株式会社と
共同で、JSTの復興促進プログラムの支援を
受け、低コストで普及型の新しい磁歪材料
とその応用デバイスの開発プロジェクトを
立ち上げて開発を進めてまいりました。
 
 その結果、原料が比較的安価な鉄コバルト
(Fe-Co)合金に、圧延や熱処理を施すこと
により、超磁歪材料レベルに近い150ppm程度
の磁歪を得ることに成功しました。
 
 これによって、大幅にコストダウンした
磁歪材料の提供が可能となり、機械や橋梁
などの構造物・鉄道や自動車などの
輸送機器・人や動物、風水流その他の自然の
振動を利用した配線不要の分散型電源の
普及や、自動車のハンドルのトルクを高精度
に測定してパワーステアリングに
フィードバックするトルクセンサーなどへの
応用が期待されます。
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 良さそうです。
 
>原料が比較的安価な鉄コバルト
>(Fe-Co)合金に、圧延や熱処理を施すこと
>により、超磁歪材料レベルに近い
>150ppm程度の磁歪を得ることに成功
>しました。
 
>これによって、大幅にコストダウンした
>磁歪材料の提供が可能
 とのことで
 
 いろいろ応用が期待出来そうです。
 
 素晴らしいですね。

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