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2014年1月29日 (水)

京大など、サイトカイン「IL-15」を産生する細胞を体内で可視化に成功

2014/01/24 マイナビニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 京都大学(京大)は1月21日、大阪大学
(阪大)の協力を得て、免疫系の形成と維持
に重要な働きをしている「サイトカイン」
(細胞間でやり取りされる多様な生理活性
を持つタンパク質の1種)の1つの、
「インターロイキン-15(IL-15)」を産生
する細胞を体内で可視化することに成功
したと発表した。
 
 成果は、京大 ウイルス研究所 生体防御
分野の生田宏一 教授、同・原崇裕 助教、
同・谷一靖江 助教、同・大学 医学研究科
大学院の生崔広為(Guangwei Cui)氏、
阪大 医学研究科の石井優教授、
同・免疫学フロンティア研究センターの
シェンドール・シモンズ特任助教らの
共同研究チームによるもの。
 
 研究の詳細な内容は、米国東海岸時間
1月20日付けで米科学雑誌
「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に
掲載された。
 
 ウイルスや細菌などの病原微生物と
戦っている免疫系は、リンパ球とその働き
を支える微小環境の「支持細胞」や
ストローマ(間質)細胞」などから成り
立つ。
 
 ストローマ細胞はサイトカインを分泌
してリンパ球に与えることで、免疫応答を
制御している。
 
 しかし、サイトカインは量が少ない
ために直接検出することが難しく、
サイトカインを作るストローマ細胞の
実態は長く不明の状態だった。
 
 IL-15は、免疫系のTリンパ球の一部や
「ナチュラルキラー(NK)細胞」の分化と
維持に必要であることが知られている。
 
 そこで研究チームは今回、IL-15を産生
する細胞を蛍光タンパク質で可視化した
マウスを作製し、IL-15を産生する
ストローマ細胞の生体内における分布と
実態を明らかにすることにした。
 
 そこでまず、IL-15遺伝子の
発現パターンを正確に再現するために、
内在性IL-15遺伝子座に蛍光タンパク質
「CFP(cyan fluorescent protein)遺伝子」
を導入したIL-15-CFPマウスが作製された。
 
 次にIL-15-CFPマウスの免疫組織
においてCFPが検出され、IL-15産生細胞
が同定された。
 
 IL-15を産生しているのは、まず胸腺
では「胸腺髄質」の最も成熟した
「胸腺上皮細胞」であることが判明
(画像1・2)。
 
 また骨髄では、「間葉系細胞」の1種
である「VCAM-1陽性PDGFRβ陽性CD31陰性
Sca-1陰性のストローマ細胞」だった。
 
 さらにリンパ節では、ストローマ細胞
の1種である「細網線維芽細胞」と
血管内皮細胞。
 
 脾臓では、ストローマ細胞の1種の
「VCAM-1陽性細胞」だったのである。
 
 こうした結果から、一見同じように
見えるストローマ細胞が
サイトカイン産生能によっていくつかの
グループに分けられる可能性が出てきた。
 
 今回の研究をきっかけにして、これまで
不明であったストローマ細胞の分類と
それぞれの機能が明らかになることが
期待される。
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 長く不明だったIL-15を産生する
ストローマ細胞の生体内における分布と
実態が少しずつ明らかになりつつ
あるようです。
 
 免疫に係わる細胞がサイトカインを
産生しているという話しは良く聞くので
もっと明快になっていると思って
いましたが、そうではなかったという
ことですね。
 
>今回の研究をきっかけにして、これまで
>不明であったストローマ細胞の分類と
>それぞれの機能が明らかになることが
>期待される。
 
 期待しましょう。

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