IgG4関連疾患におけるサイトカイン産生細胞を世界で初めて特定
2014/1/26 岡山大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
病理学分野の佐藤康晴講師、竹内真衣
大学院生、吉野正教授らの研究グループは、
IgG4関連疾患におけるサイトカイン産生細胞
がマスト細胞であることを世界で初めて
突き止めました。
本研究成果は2014年1月3日、
米国・カナダ病理学会公式雑誌
『Modern Pathology』の電子版に公開
されました。
現在、IgG4関連疾患は世界的に注目
されている原因不明の疾患で、
Th2およびTregサイトカインが病因に
大きく関与していると考えられて
きましたが、これらを産生する細胞は
明らかになっていませんでした。
しかしながら、今回の研究で
マスト細胞がこれらサイトカインを産生
していることが明らかとなりました。
今後、本研究成果をもとにIgG4関連疾患
の新規治療薬の開発が進むと期待されます。
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免疫に係わる病気については不明点が
多いですね。
>これまでIgG4関連疾患の患者では、
>Th2およびTreg系サイトカインが上昇
>していることがわかっており、
>Tリンパ球がその産生細胞と考えられて
>いました。
>しかしながら今回の研究結果からは
>Tリンパ球ではなく、アレルギーと
>関係が深いと言われているマスト細胞
>がこれらのサイトカインを産生している
>ことが判明しました。
とのことです。
このことから
>本研究結果はマスト細胞をターゲット
>とした、ステロイドに代わる
>新規治療法の開発への糸口になる
>可能性が考えられます。
期待したい。
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