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2013年12月29日 (日)

脂肪酸とコレステロール合成の切り替えスイッチの発見に成功 -安全な動脈硬化改善薬の開発に期待-

2013年12月3日
京都大学 研究 お知らせ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 尾野亘 医学研究科講師、堀江貴裕
同助教、西野共達 大学院生らの
研究グループは、脂肪酸と
コレステロール合成の切り替えスイッチの
発見に成功しました。
 
 この研究成果は、英国科学雑誌
「Nature Communications」誌の
オンライン版に掲載されました。
 
 
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背景
 
 マイクロRNA(miRNA、miR)は22塩基程度
の小さなタンパクをコードしないRNAであり、
標的メッセンジャーRNAの翻訳に抑制的に
作用します。
 
 またマイクロRNAは発生や分化の過程
のみならず、心血管疾患の発症や進展にも
深く関与していることが知られています。
 
 今回、本研究グループは、miR-33
欠損マウスが肥満症と脂肪肝を呈する
ことを見出し、その原因として、
miR-33がSREBP-1を抑制する働きがある
ことを明らかにしました。
 
 miR-33はSREBP-2遺伝子のイントロン
にあり、同時に発現されることから、
SREBP-2はmiR-33を介してSREBP-1を抑制
するという、直接の相互作用があること
が示されました。
 
 すなわち、
(1)コレステロール欠乏時にはSREBP-2
  とともにmiR-33が増加してSREBP-1を
  抑制することにより脂肪酸合成を低下
  させ、原料のアセチルCoAを
  コレステロール合成に使う。
 
  また、コレステロール過剰の際には
  SREBP-1の抑制が解除されてアセチル
  CoAから脂肪酸合成が進むことに
  なります。
 
 さらにこの知見は、
(2)miR-33の抑制による動脈硬化治療の
  安全性を高める方法の開発につながる
  と考えられます。
 
 
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成果
 
 今回、miR-33欠損マウスが肥満症と
脂肪肝を呈することを見出し、その原因
として、miR-33がSREBP-1を抑制する働き
があることが判明しました。
 
 miR-33はSREBP-2遺伝子のイントロン
にあることから、SREBP-2はmiR-33を介して
SREBP-1を抑制するという、直接の相互作用
があることが示されました(図3)。
 
 
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波及効果
 
 今回の研究によって、脂肪酸合成と
コレステロール合成の間に、マイクロRNAを
介する直接の制御機構があることが初めて
明らかになりました。
 
 このことにより、脂肪酸と
コレステロールの制御機構の理解が深まる
とともに、安全な動脈硬化治療法の開発に
つながると考えられます。
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 マイクロRNAの働きの解析は重要な
ようですね。
 
>今回の研究によって、脂肪酸合成と
>コレステロール合成の間に、
>マイクロRNAを介する直接の制御機構
>があることが初めて明らかに
>なりました。
 
 思っていたよりいろいろ重要な働きを
しているようです。
 
 マイクロRNA、多種多様にあって解析は
難しそうですが、頑張ってください。

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