« 起業で成長する日本 | トップページ | 運動学習を担う小脳神経回路を維持する »

2013年11月15日 (金)

腸内細菌が作る酪酸が制御性T細胞への分化誘導のカギ

2013年11月14日
独立行政法人理化学研究所
国立大学法人東京大学
慶應義塾大学先端生命科学研究所
独立行政法人科学技術振興機構
 
 詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 フランスの小説家ルナールは、「博物誌」
という作品に“ヘビ、長すぎる”という
一節を残しています。
 
 長すぎてダメということらしいのですが、
単純かつ明快で「まぁ、そうだよね」という
しかないですね。
 
 ところで、ヒトの消化器官に腸があります
が、小腸から大腸までの腸管の長さは
7~9mもあるそうです。
 
 9mといえば3階建ての高さ。
 
 ルナールに倣(なら)えば
“腸管、長すぎる”ってことになります
か…。
 
 腸管には、500~1,000種類、100兆個を
超える腸内細菌がいて、消化液では分解
できない食物繊維などを微生物発酵
によって代謝し、有用な代謝産物に作り
替えています。
 
 ある種の腸内細菌には、炎症やアレルギー
を抑える効果があることが知られて
いますが、そのメカニズムは分かって
いませんでした。
 
 理研の研究者らを中心とした共同研究
グループは、腸内細菌の炎症抑制の
メカニズムの解明に取り組みました。
 
 まず、腸内細菌の一種である
クロストリジウム目という細菌群が、大腸
の制御性T細胞を増やすという研究成果に
着目しました。
 
 そこで、その細菌群を定着させたマウス
を作製し、細菌群の腸内発酵が
制御性T細胞の数の増減にどう影響するか
を調べました。
 
 食物繊維を多く含む食事を与えたマウス
と、線維をほとんど含まない食事を与えた
マウスで比較したところ、食物繊維を多く
含む食事を摂ったマウスだけに制御性T細胞
の増加が見られました。
 
 同時に、食物繊維を多く含む食事を摂った
マウスの腸内では代謝産物の1つである
酪酸の産生量が多くなっていました。
 
 さらに研究を進めた結果、酪酸が
制御性T細胞への分化の誘導に重要な
Foxp3という遺伝子の発現を高めることで、
未成熟なT細胞を制御性T細胞へと分化誘導
していることが明らかになりました。
 
 食物繊維の多い食事をとることで、
腸内細菌による食物繊維の代謝が進む結果
多くの酪酸が作られて、この酪酸が
炎症抑制作用のある制御性T細胞を増やして
いることが分かりました。
 
 実際に大腸炎を起こさせたマウスに酪酸
を与えたところ、制御性T細胞が増えて
大腸炎が抑制されました。
 
 今回の成果は、炎症性腸疾患の病態の
解明や新たな治療法の開発につながる
ものです。
 
 
---------------------------------------
 
 興味深い発見ですね。
 
>食物繊維が多い食事を摂ると酪酸が増加
 
 食物繊維が多い食事を摂った方が良いと
いうことのようです。
 
>酪酸が制御性T細胞への分化誘導に重要な
>Foxp3遺伝子の発現を高める
 
>酪酸により分化誘導された制御性T細胞が
>大腸炎を抑制
 
 だそうです。
 
>この成果は、炎症性腸疾患の
>発症メカニズムの解明に寄与する
>とともに、その治療法の開発にも
>役立つと期待できます。
 
 とのことですので期待しましょう。

|

« 起業で成長する日本 | トップページ | 運動学習を担う小脳神経回路を維持する »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58580030

この記事へのトラックバック一覧です: 腸内細菌が作る酪酸が制御性T細胞への分化誘導のカギ:

« 起業で成長する日本 | トップページ | 運動学習を担う小脳神経回路を維持する »