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2013年11月16日 (土)

運動学習を担う小脳神経回路を維持する

15 November 2013
RIKEN Research Highlights
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 小脳は、平衡感覚や運動学習、協調運動
の制御に重要な役割を果たす脳の領域だ。
 
 小脳皮質には「プルキンエ細胞」と
呼ばれる神経細胞が並んでいる。
 
 プルキンエ細胞ひとつひとつが、脳幹
からの入力や数十万個の顆粒細胞という
神経細胞からの入力を統合して、小脳から
の「出力」を生み出している。
 
 プルキンエ細胞と、顆粒細胞の軸索
である平行線維との結合(シナプス)を
維持することは、小脳が適切に機能する
ために極めて重要だが、その基盤となる
分子メカニズムについてはほとんど
明らかになっていない。
 
 理研脳科学総合研究センター(和光市)
の御子柴克彦チームリーダー(TL)の
研究チームは今回、成熟後の小脳で正常な
神経回路を維持するのに関わる
シグナル伝達分子を同定した1。
 
 イノシトール三リン酸(IP3)受容体の
タイプ1(IP3R1)という分子は、
プルキンエ細胞で豊富に発現していること
が知られている。
 
 この受容体をコードするIP3R1遺伝子の
変異は、マウスでは、運動失調、
プルキンエ細胞の形態異常、プルキンエ細胞
と平行線維間のシナプス伝達異常を
引き起こす。
 
 そして、ヒトでは脊髄小脳変性症15型
(SCA15)と呼ばれる疾患の原因となる。
 
 研究チームは、成熟後の小脳における
IP3R1の役割を調べるため、プルキンエ細胞
でのみ、この受容体を特異的に欠損させた
遺伝子改変マウスを作成した。
 
 その結果、このプルキンエ細胞特異的
IP3R1欠損マウスは、SCA15患者に見られる
ような運動学習障害や重度の運動失調を
示すことがわかった。
 
 さらに、この変異マウスの小脳を
顕微鏡で詳細に調べたところ、
プルキンエ細胞に異常があることも判明
した。
 
 このマウスのプルキンエ細胞は正常に
発達したが、成熟後に他の神経細胞と
シナプスを形成するプルキンエ細胞の
樹状突起棘(スパイン)と呼ばれる指状の
微小突起の密度や長さに、劇的な増加が
認められた(図1)。
 
 しかもこの成熟した変異マウスでは、
異常に増加したスパインを含むすべての
スパインが平行線維との間に完全に機能
するシナプスを形成していた。
 
 研究グループは過去に、学習時に見られる
ニューロン間の接続強度が変化する
「神経可塑性」と呼ばれる現象に、
IP3R1が重要な役割を果たすことを明らかに
している。
 
 今回新たに得られた知見は、IP3R1が、
成熟後の小脳におけるシナプスの適切な
空間配置の維持にも必要なことを示して
いる。
 
 「プルキンエ細胞特異的にIP3R1を欠損
したマウスには、SCA15患者に似た運動失調
が見られます」と御子柴TLは述べる。
 
 また、プルキンエ細胞のスパインの維持
の異常が変異マウスに見られる重度の
運動失調に関わる可能性があるため、
小脳回路の維持の異常がSCA15の発症に関与
している可能性があるのではないかと指摘
する。
 
 「現在、IP3R1がプルキンエ細胞の
スパインの維持を制御する詳しい
メカニズムの解析を進めています。
 
 この成果が、SCA15の発症機序の解明や
新たな治療法の開発につながることを
期待しています」と御子柴TLは語っている。
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 脊髄小脳変性症関連の発表ですが、
全く新しい発見ではありません。
 
>プルキンエ細胞特異的にIP3R1を欠損
>したマウスには、SCA15患者に似た
>運動失調が見られます
 と言っています。
 
>この成果が、SCA15の発症機序の解明や
>新たな治療法の開発につながることを
>期待しています
 
 期待したいです。
 
 この発表はこの投稿と同じ?
2013年8月10日
 ただ、この発表ではSCA15という話しは
出ていません。
 
 SCA15は純粋小脳失調症状を示す
常染色体優性遺伝性脊髄小脳変性症
のようです。(CAG repeatに起因)
 
 詳細の分類等については、このページ
を参照してください。
 
 一番詳しそうです。
 
 正確かどうかは専門家ではないので
良くわかりません。
 
 病院で公開している情報もあまり詳しく
ないです。
 最近わかったものは殆ど記載されて
いないです。残念。
 
 どうして専門家達がきちんと公開して
くれないのかな?

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コメント

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自分は中国医学を学び、その理論による施術活動をしている者です。
中国医学の理論では、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓の五つの臓器の働きで人体は生存していると定義します。
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脊髄小脳変性症(SCD)は、運動機能を司る肝臓の病気です。この肝臓の機能をを薬・鍼・手技
を用いて肝臓が発する気を治癒すればいいのです。
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この私のホームページを読んで下さい。
 御連絡お待ちしております。

投稿: 花神 | 2013年12月14日 (土) 22時46分

花神 さん、コメントありがとうございます。

たいへん有り難いお話ですが、又、東洋医学の効果を全く信じていない訳ではありませんが、
この疾患に対して、気のコントロールのみで改善できるとは思えません。

私は論理的な人間で、論理で納得できないものは信じることが出来ません。
よって遠慮させて頂きます。申し出有り難うございました。

投稿: haredasu | 2013年12月16日 (月) 18時01分

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