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2013年11月 6日 (水)

薬剤処理によりインスリン産生細胞の生着率を改善する

25 October 2013
RIKEN Research Highlights
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 インスリンを作る膵島細胞をドナーの
膵臓から単離して移植する膵島移植は、
生涯インスリンを注射し続けなければ
ならない重症の糖尿病患者をインスリン注射
から解放すると期待される。
 
 しかし、膵島移植を行っても、患者
(レシピエント)に移植された膵島細胞
は、移植後数時間後に起こる早期拒絶反応
によって破壊され、深刻な問題となって
いる。
 
 理研統合生命医科学研究センター
免疫制御戦略研究グループの谷口克グループ
ディレクター(GD)と福岡大学医学部再生・
移植医学講座の安波洋一教授が率いる
共同研究グループはこのたび、移植前の
膵島細胞を細胞膜のカルシウム輸送を担う
Na+/Ca2+交換輸送体(NCX)を阻害する
薬剤で処理することにより、移植細胞の
生着率が上がることを報告した1。
 
 膵島移植では、十分な数の生着細胞を
得るには提供者(ドナー)2人ないしは3人分
の膵島細胞が必要となる。
 
 「この生着率の低さが、膵島細胞移植を
患者さんに施す際の大きな障壁となって
いるのです」と谷口GDは言う。
 
 共同研究グループは、膵島移植の生着率
改善に取り組むため、移植前にドナーの
膵島細胞をNCX阻害剤で処理する方法を
試みた。
 
 すると、NCX阻害剤で前処理をして肝臓に
移植した膵島細胞では、早期の自然免疫拒絶
反応が起こらなかった。
 
 その結果、糖尿病のマウスモデルで移植
膵島細胞の長期生着が達成された。
 
 「移植前にドナーの膵島細胞をNCX阻害剤
で処理すれば、移植後早期に膵島細胞が
消失するのを防ぐことができます。
 
 これは、膵島移植の効率を向上させる
画期的な方法です」と、谷口GDは説明する。
 
 注目すべき点は、移植膵島細胞の生着率
を上げるために、レシピエントに投与する
免疫抑制剤をこれ以上増やす必要がない
ことだ。
 
 「この新しい方法はドナーの膵島を標的
とするため、レシピエントのリスクが
今以上に高まることはありません」と、
谷口GDは説明する。
 
 前処理に用いる薬剤は、NCXの働きを阻害
して細胞内カルシウムイオン(Ca2+)の
流入を回避するように作用する。
 
 通常の移植では、こうしたカルシウム流入
が低酸素状態を引き起こし、その結果、
本来は細胞の核内に存在するHMGB1という
タンパク質が移植直後の膵島細胞から放出
される。
 
 そしてHMGB1によって免疫細胞が活性化
され、移植膵島の早期消失を引き起こす。
 
 そこで、NCX阻害剤のSEA0400を使う
ことにより、一連の現象を阻止すること
が可能となる。
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 素晴らしいです。
 
>移植前にドナーの膵島細胞をNCX阻害剤
>で処理すれば、移植後早期に膵島細胞が
>消失するのを防ぐことができます。
>これは、膵島移植の効率を向上させる
>画期的な方法です」と、谷口GDは説明
>する。
 
 大いに期待したい。

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