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2013年11月24日 (日)

団結する腸内細菌

22 November 20131
RIKEN Research Highlights
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 私たちの腸内に生息する細菌集団は、
免疫系の働きを抑えようと共謀している。
 
 そう聞いて不安を覚える人もいるかも
しれないが、実のところこれは
いいニュースだ。
 
 今回、理研統合生命医科学研究センター
の本田賢也チームリーダー(TL)の
研究チームは、この免疫系抑制の過程に
関わる菌株を発見し、一部の炎症性疾患
の治療につながる有望なルートを拓いた1。
 
 免疫系が外来分子に過剰に反応したり
健康な組織を攻撃したりするのを防ぐため、
制御性T(Treg)細胞として知られる
免疫細胞が部分的に関わっている。
 
 現在、腸管内の多様な細菌の集団
(細菌叢と呼ばれる)が免疫機能に影響を
与えていることが分かっている。
 
 研究チームは過去に、
クロストリジウム属の細菌がマウス
において、この特定の免疫経路に働きかけ、
強力な抗炎症作用を発揮することを発見
した。
 
 「我々は以前、マウスの結腸内で
クロストリジウム属の細菌がTreg細胞の
産生の誘導に関わっていることを明らかに
しました。
 
 そして、それらの菌株をマウスに
経口投与することにより、腸炎や全身性の
アレルギー反応を予防可能なことも実証
しました」と本田TLは振り返る。
 
 研究チームは今回、ヒトの腸内にも同様
の影響を及ぼす細菌集団が存在することを
確認した。
 
 健康な被験者から糞便サンプルを得て、
以前のマウス実験でクロストリジウム属の
細菌群を取り出したのと同じ精製手法で、
細菌群を分離した。
 
 次に、これらの細菌を、正常な
腸内細菌叢をまったく持たない「無菌」
マウスの腸内へ移入したところ、強力な
免疫調節効果が認められた。
 
 この細菌群を対象に系統的な解析を
行なった結果、クロストリジウム属の
17菌株からなる特定の細菌群が浮上した。
 
 これらの菌株は、Treg細胞の活性化を
促す一群のシグナル伝達分子を協同的に
分泌していた。
 
 「どの菌株も、単独では、集団の場合
ほど強力な活性を発揮しませんでした。
 
 つまり、菌株間の協力が治療的な効果に
不可欠であることを示唆しています」と
本田TLは指摘する。
 
 菌株間の協力がもたらす利益は、ヒトの
場合にも該当するようだ。
 
 健康な被験者と潰瘍性大腸炎患者の腸内
「マイクロバイオーム」
(細菌叢全体のゲノム情報)を解析した
結果、患者群のほうが、17種類すべての
菌株の存在量が低い傾向があることが判明
した。
 
 この結果を受けて、17菌株を混合した
「カクテル」をマウスに経口投与した
ところ、アレルギー性下痢および
潰瘍性大腸炎のマウスモデルにおける腸の
炎症は大きく軽減された(図1)。
 
 これにより、同様のヒト疾患に対する、
より「自然な」治療法の可能性が示唆
された。
 
 「既存の薬剤が効かない患者は相当数に
のぼります。
 
 薬剤の有害な作用も無視できません。
 
 我々は、患者の腸内にいるこれらの菌株
を正常レベルまで持っていくことが、
免疫寛容の回復ならびに慢性的な炎症過程
の解消に役立つのではないかと考えて
います。
 
 今後は、この仮説を臨床的に検証して
いきたいと思っています」と
本田TLは語っている。
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 なるほど。
 
 腸内細菌とは共生関係にあると言って
良いのかな?
 
 関連投稿です。
2013年7月26日
 
 この記事は九州大学のものですが、
他にもいろいろあります。
 
>今後は、この仮説を臨床的に検証して
>いきたいと思っています」と
>本田TLは語っている。
 
 期待できそうですね。

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