利根川氏、日本版NIHを批判 「基礎研究には自殺行為」
2013/11/19 日本経済新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
「日本の基礎研究にとって自殺行為だと
強く思う」。
ノーベル賞受賞学者の利根川進・理化学
研究所脳科学総合研究センター長が、
米国立衛生研究所(NIH)を手本に政府
が設立を目指す「日本版NIH」を痛烈に
批判している。
日本版NIHは医学研究の司令塔で、
文部科学省や厚生労働省、経済産業省の
関連予算を一元化し新薬や治療法の
開発加速を狙う。
基礎研究そのものよりも、
病気の予防・治療などの臨床応用に成果を
生かす「トランスレーショナル・リサーチ」
を重視する。
米マサチューセッツ工科大学教授を兼ね、
NIHの研究費も使ってきた
利根川センター長は「日本ではNIHが
誤解されている」と指摘。
米国では「研究助成の大部分は基礎研究
にあてられ、(成果を)応用に使おうとは
思っていない研究者がほとんど」
と説明した。
「研究で自然界の不思議について
知りたい。
病気が治ればうれしいが必ずしもそれが
目的ではない」と強調。
日本版NIHで基礎研究予算が
減らないか心配だという。
---------------------------------------
同感です。
応用研究はもちろん大事ですが、研究の
ブレークスルーをもたらすのは基礎研究。
基礎研究なくして真の発展はないと
信じる。
私も大いに心配です。
応用研究と基礎研究とどの位の比率で
投資すべきなのか?
過去の事実を正確に把握してから決める
べきです。
目先の利益追求ばかりでは先が
見えている。
| 固定リンク
「科学関連ニュース」カテゴリの記事
- 世界初、100:1の減速比でも逆駆動可能なギヤを開発―ロボットの関節やEVの変速機などへの展開に期待―(2019.12.04)
- 全ての光を吸収する究極の暗黒シート-世界初!高い光吸収率と耐久性を併せ持つ黒色素材-(2019.09.03)
- バイオプラスチック原料を大量合成する技術を開発 ~環境調和型触媒反応プロセスによる,再生可能資源を活用したバイオ化学品製造技術~(2019.07.24)
- 「亀裂」と「光」で世界最小サイズの絵画の作製に成功 -インクを使わずに超高精細な印刷が可能に-(2019.06.25)
- 福島原発事故によって飛散した放射性微粒子の溶解挙動を解明(2019.05.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント