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2013年11月15日 (金)

起業で成長する日本

2013/10/2 日経電子版カンファレンス
 
基調講演1
 ベンチャーキャピタル産業の潮流と
これからのベンチャー育成のあり方
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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- 0.2%のVC投資がGDPに果たした役割 -
 
 「<0.2% → 21%」という数字を
挙げた。
 
 これは米国のGDP(国内総生産)比では
0.2%以下のベンチャーキャピタル(VC)
の投資額が、21%ものGDPへの貢献度を
生んでいることを表した数字だ。
 
 この数字を見れば、なぜオバマ大統領が
ベンチャー企業の育成に取り組み、
シリコンバレーにまでヘリコプターで
乗りつけるかが納得できる。
 
 また、1995年以降に創業した代表的な
ベンチャーの時価総額(13年10月2日時点)
を積算すると、日本の時価総額トップ10社
を全て足した時価よりも大きな価値に
なっていることを説明し、来場者を
驚かせた。
 
 「ベンチャーと聞くと、日本のこれから
の成長戦略にどれだけ関係あるのだろうか
と疑問をお持ちの方もいらっしゃるで
しょう。
 
 しかし、米国並にうまくリスクマネーを
供給することができれば、日本の将来を
けん引するような大企業になり得る土壌は
十分にあります」と伊佐山氏は力説した。
 
 
- ベンチャー業界で起きているパラダイム
シフト -
 
 シリコンバレーの環境も大きな変化の時
を迎えているという。
 
 パラダイムシフトの1つはVCが急速に
グローバル化した点だ。
 
 中国を中心としたBRICs(ブリックス)
に急激に資金が流れ込むようになった。
 
 最近では東南アジア、イスラム教圏も
VC、ベンチャー起業家が向かう地域として
広がりつつあるという。
 
 2つ目のパラダイムシフトは、
起業コストの劇的な低下という現象である。
 
 「この10年間でなんと1000分の1に
起業コストが下がっている」と伊佐山氏。
 
 このコストの低下は、ベンチャー投資
する側、ベンチャー育成を支援する側、
ベンチャーを起業する側の考え方、行動に
大きな変化をもたらしていることは容易に
想像できる。
 
 3つ目は、インキュベーターや、最近話題
になっているクラウドファンディングの出現
である。
 
 ベンチャーに投資してリターンを得る
ことは、これまでVCが独占していた市場
だった。
 
 これからは、様々な立場の人が
リスクマネーの供給者になり得る状況が
そろってきている。
 
 4つ目は、物とITの融合が急速に進んで
いることだ。
 
 「Internet of Things」と表現する人も
いるが、この流れは止めることはできない。
 
 日本は技術やサービスの質が非常に高い
といわれているが、この評価を守るため
にもこのInternet of Thingsというトレンド
は意識しなければならない。
 
 最後のポイントは、社会全体がグローバル
プラットフォームの時代に入っている
という点だ。
 
 「そこで日本人が活躍できないという理由
は全くありません。
 
 今までの既成観念がいかに邪魔しているか
ということを常々感じます。
 
 チャレンジしない、そんなもったいない
ことはない」と訴えかけた。
 
 
- イノベーションジレンマを解決する
ベンチャー育成 -
 
 日本式ベンチャー育成の仕組み、日本式
のベンチャーはどうあるべきなのか。
 
 「優秀な人材が、小さいベンチャー企業
で修行して、強い経営者に成長する。
 
 そうした会社が大企業に買収されるなど
して、今度は大企業の経営者として活躍
する。
 
 そういったシリコンバレー的な経営者
育成の仕方、循環というものがもっと
日本にあってもいいのではないか」と
伊佐山氏は、WiL創業の背景も交えて
投げかけた。
 
 日本のベンチャー市場を育成するため
には、こうした構造をつくるところから
始めなくてはならないと分析している。
 
 日本ではこれまで、大企業が年間
数千億円の研究開発費と優秀な人材を
抱え込んでイノベーションをけん引して
きた。
 
 イノベーション創出にあたって、
シリコンバレーのような社会構造は必要
なかったというのがこれまでの現実だ。
 
 それがイノベーションのジレンマと
呼ばれる現象を生み出してしまった。
 
 優秀な人材がベンチャーに行くことで、
大企業では既存のビジネスが障害になって
取り組めていないイノベーティブなことを、
外部ベンチャーとして挑戦できる可能性は
ある。
 
 いわゆるオープンイノベーションを実現
できる社会になるのではないかと、自らの
考えを述べた。
 
 
- 研究開発費のリスクマネー化 -
 
 では、日本で何ができるのか。
 
 その解が大企業の研究開発費にある。
 
 「リスクマネー的な予算が社内の研究
に対して、十億円、百億円の単位で使われて
いるかもしれない。
 
 その資金を社外に出して、海外なり
日本のベンチャーに結びつける。
 
 そして、その技術が本体と連携すること
ができるとしたら、それは日本なりの
リスクマネーの供給スタイルではないか」
と伊佐山氏は考えている。
 
 最後に伊佐山氏は、『人生は恐れを
知らぬ冒険か、それとも無かのどちらか
である』というヘレン・ケラーの言葉を
紹介。
 
 その上で、「彼女の人生は全てが挑戦
だったと思います。
 
 まだまだ自分も挑戦が足りないんじゃ
ないか。
 
 ここにいるみなさんも、もっと挑戦して
いいことがあるのではないかと私は考えて
います」と語った。
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 「<0.2% → 21%」という数字には
考えさせられるものがありますね。
 
 経済成長の原動力をどこに求めるのか?
 
 この数字を見るとベンチャーは侮れない
と思います。
 
 日本は起業するにはあまりに規制が
ありすぎるし、失敗を許容しない風土も
ある。
 
 問題はありすぎるほどありますが、
 
米国並にうまくリスクマネーを供給
することが出来るのかどうか?
 
 良い人材を集められるのかどうか?
 
 熟考すべき数字だと思います。
 
 既存の企業だけの力では限界だと思う。

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