« 薬剤処理によりインスリン産生細胞の生着率を改善する | トップページ | 秘密保護、ツワネ原則に学べ 安全保障と知る権利の調整指針 法案見直し求める動きも »

2013年11月 6日 (水)

鉄はどこから来たのか? -X線天文衛星「すざく」が初めて明らかにした鉄大拡散時代-

平成25年10月31日
宇宙航空研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 X線天文衛星「すざく」を用いた観測
により、スタンフォード大およびJAXAの
研究者たちが、100億年以上前の太古に、
鉄などの重元素が宇宙全体にばらまかれた
時代があり、それが現在宇宙に存在する
ほとんどの重元素の起源であることを確認
しました。
 
 鉄などの重元素は、宇宙の始まりである
ビッグバンの時点では存在せず、星の中で
合成されたのち、その星が最後に
超新星爆発を起こすことで周辺の空間に
拡散します。
 
 宇宙誕生から約30億年後
(いまから約110億年前)に、星が大量に
誕生し、星の大集団、銀河が沢山生まれた
と考えられています。
 
 星々で生まれた重元素が銀河の外まで
運ばれることは知られていましたが、
この時代の重元素が銀河の中や近くに
とどまっていたのか、あるいは銀河間空間
をはるか遠方にまで大きく広がったのか
については知られていませんでした。
 
 全宇宙の鉄などの重元素の多くが生成
されたこの時期、その重元素がどのように
宇宙中に広がったのかを知ることは、
すなわち、我々の身の回りの重元素が
どこから来たのかを知ることに
他なりません。
 
 110億年前の宇宙の重元素の分布を観測
することはまだ難しいのですが、現在、
我々の身の回りにある銀河の大集団、
「銀河団」を観測し、個々の銀河の周辺や、
銀河間空間の全体に大きく広がるガスの
中の重元素の割合を調べれば、
そのばらつき、特に銀河の分布との関係
から、この疑問への手がかりが得られる
はずです。
 
 スタンフォード大学カブリ素粒子宇宙論
研究所(Kavli Institute for Particle
Astrophysics and Cosmology)の
ノロベルト・ウェルナー
(Norbert Werner)研究員、
JAXAインターナショナルトップヤング
フェローのオーロラ・シミオネスク
(Aurora Simionescu)研究員らからなる
研究グループは、高い感度と分光性能を
誇るX線天文衛星「すざく」を用いて
ペルセウス座銀河団の広い範囲にわたって
鉄の割合を調べ、そのばらつきが小さい
ことを発見しました。
 
 実際、得られたデータは、そのような
ばらつきが全くないと考えて説明でき、
銀河の分布と相関していません。
 
 1000万光年にも及ぶ広い範囲について
鉄の割合がほぼ一様であることから、
鉄のほとんどは、銀河団が形成された時代
よりも前に、宇宙に大きく広がり
よく混ざっていたと考えられます。
 
 銀河団の誕生は宇宙誕生から約40億年後
(いまから約100億年前)だと考えられて
いますので、いまから100億年以上前に、
鉄などの重元素が星々から大量にまき散ら
され、宇宙中に拡散した時代があったこと、
現在の宇宙に広がるほとんどの重元素は
その時代にまき散らされたものであること
が分かったのです。
 
 数多の星が生まれ、巨大ブラックホール
が急成長したこの時代、星々から
生み出された重元素は、銀河からの強い風
に乗って宇宙中に拡散していたのです
(図1)。
---------------------------------------
 
 ロマンですね。
 
 私には興味深いことです。
 
 命の起源にも興味がありますが、
こういうことにも興味あり。です。

|

« 薬剤処理によりインスリン産生細胞の生着率を改善する | トップページ | 秘密保護、ツワネ原則に学べ 安全保障と知る権利の調整指針 法案見直し求める動きも »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58525755

この記事へのトラックバック一覧です: 鉄はどこから来たのか? -X線天文衛星「すざく」が初めて明らかにした鉄大拡散時代-:

« 薬剤処理によりインスリン産生細胞の生着率を改善する | トップページ | 秘密保護、ツワネ原則に学べ 安全保障と知る権利の調整指針 法案見直し求める動きも »