従来の定説とは異なるアルミニウムの真の破壊メカニズムを解明
2013/10/04
九州大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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九州大学大学院工学研究院の戸田裕之
主幹教授らの研究グループは、世界最大の
シンクロトロン放射光施設SPring-8(※1)
での4D観察(4Dとは、3Dに時間軸を加えた
もの:3Dでの連続観察)を活用し、
アルミニウムの真の破壊メカニズムを解明
しました。
一般に、金属は、内部に高密度に存在
する微細な粒子がまず破壊し、
それによってできた多数の空洞
(ボイド)が徐々に成長し、最後に
それらのボイドが相互に連結することで
破壊に至ります。
しかし、SPring-8で得られた4D画像の
解析により、アルミニウムの内部には
非常に多くの微細なポア
(水素が充填された球状の穴)が
はじめから存在すること、材料に力が
加わるとそれがそのまま成長して連結する
ことで破壊を誘発することが
わかりました。
この真の破壊メカニズムに基づき材料を
設計することで、自動車や航空機といった
輸送機器などに用いられる
構造用アルミニウムが飛躍的に高度化する
ことが期待されます。
本研究成果は、2013年10月4日に
米国の学会誌
『Metallurgical and Materials
Transaction』誌にオンライン掲載
されます。 (本誌掲載は11/1予定)
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「SPring-8」思っていたよりいろいろな
発見に貢献してます。
こういう精密測定ができることが
これからはますます重要に、というか
必須になりますね。
これによって従来の概念が覆ることが
ある。
そこに新しい発見があり、改革が出て
くる。
ということですね。
期待したい。
どんな発見が出てくるのか?
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