« 「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」の策定と発出について | トップページ | 超微粒子、母体→胎児の脳へ マウス実験、細胞に異常も »

2013年10月30日 (水)

はじめて明かされたウイルス感染生活史の全容:位相差電子顕微鏡の金字塔

2013.10.25 NIPS 生理学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 電子顕微鏡の一技術として、急速凍結法
が近年開発され、氷に封じられた細胞や
ウイルスを生状態で観察できるように
なった。
 
 ホルマリン漬けにしたり、重金属で染色
したりする破壊的試料作成法を避ける
画期的手法であるが、像のコントラストが
弱く微小形態の特定が困難であった。
 
 この問題は生理研の永山教授らが開発
した位相電子顕微鏡法により解決され、
共同研究者のWah Chiu教授率いる
ベイラー医科大のグループにより、
地球上炭酸ガス固定の主役
シアノバクテリア中でのウイルスの
立体構造形成の解明に応用された(図1)。
 
 感染初期にまずウイルスの外殻ができ、
次にDNAゲノムがその中に封入され、
最後に角や尾が出来る形作りの過程
(図2)が明らかにされ、ウイルス感染の
生活史モデルが提出された(図3)。
 
 
-----
 無染色で透明な生きた細胞の微細観察を
最初に可能としたのは、光学顕微鏡の
位相差法で、オランダのFritz Zernike
により発明され1953年のノーベル物理学賞
に輝いた。
 
 同じ方法を電子顕微鏡に応用する試みは
50年以上続けられてきたが、その成功は
21世紀になりはじめて生理研永山教授の
グループにより達せられた。
 
 鍵となったのは、位相差法の心臓部
である薄い炭素膜でできた位相板の
帯電防止法の確立だった。
 
 今回のウイルス感染生活史研究は
この位相差電子顕微鏡が医学生物学研究
に真に役立つ強力な方法であることを
実証する金字塔といえる。
 
 永山教授は「今回の研究で、10年来地道
に続けてきた位相差電子顕微鏡の開発研究
が医学、生物学分野で正しく評価される
ことを期待している。」と話しています。
 
 本研究は国際共同研究として行われ
ました。
 参照:(https://www.bcm.edu/news/biochemistry-and-molecular-biology/tecnique-sharpens-view-of-phage-assembly)
 
 
-----
この研究の社会的意義
 
 地球上炭酸ガス固定の主役
シナノバクテリアのウイルス感染生活史
解明を通じ、CO2問題の解決につながる
期待および位相差電子顕微鏡法により
ヒトウイルス感染の詳細が解明され、
予防や治療につながる期待がある。
--------------------------------------
 
 素晴らしい成果のようです。
 
 大いに期待したい。

|

« 「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」の策定と発出について | トップページ | 超微粒子、母体→胎児の脳へ マウス実験、細胞に異常も »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58482083

この記事へのトラックバック一覧です: はじめて明かされたウイルス感染生活史の全容:位相差電子顕微鏡の金字塔:

« 「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」の策定と発出について | トップページ | 超微粒子、母体→胎児の脳へ マウス実験、細胞に異常も »