がん細胞「殺す遺伝子」、短期間で大量取得 富山大と金沢大グループ
2013/10/14 富山新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
富大と金大の研究グループは13日、
人の血液中で、がんやウイルスに感染した
細胞を 特別なセンサーで見つけて殺す
「キラーT細胞」から、センサー機能を
備える遺伝子を短期間で大量に取得できる
システムを世界で初めて開発したと発表
した。
研究グループは、 がん患者に副作用の
少ない「テーラーメード(個別)免疫療法」
の開発に道が開けたとし ている。
研究グループは開発したシステムを使い、
ウイルス感染者の血液からキラーT細胞を
検 出し、「TCR」と呼ばれる特定の
細胞を識別して殺す遺伝子を380個
取得することに 成功した。
がん患者の血液からもキラーT細胞を
検出し、210個のTCRを取得した。
これらの遺伝子を血液中のリンパ球に
戻して遺伝子情報を発現させたところ、
ウイルス 感染細胞とがん細胞を特異的に
殺すリンパ球を作ることができた。
村口教授は「患者自身の細胞を治療に
使うため副作用はなく、末期のがん患者
への迅速な治療にも役立つ可能性がある」
と話した。
水腰講師は「がん細胞を死滅させる、
いわば 優秀な『兵士』を即席で大量に
作ることができるようになった」と
有用性を説明した。
今後、臨床研究を経て、システムの
実用化を目指す。
研究成果は13日付の米国科学誌
「ネイチャー・メディスン」電子版に
掲載された。
---------------------------------------
素晴らしいですね。
>従来の方法では、血液中から取り出した
>キラーT細胞を培養し、クローン細胞を
>作り出すことが必要で、遺伝子を
>取り出すのに3カ月程度の時間を要して
>いた。
>これに対し、今回のシステムでは、
>遺伝子を取り出すまで10日間に
>短縮された。
どの位の効率でがん細胞を特異的に殺す
リンパ球を作ることが出来るのだろう?
大いに期待したいです。
がん患者に副作用の少ない
「テーラーメード(個別)免疫療法」
が実現すると良いですね。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント