特定秘密保護法案について
特定秘密保護法案成立しそうですね。
心配です。
心配なことが3つあります。
まず1つ目は、
秘密保護法案は、あってしかるべき
ものとは思います。
無いのはおかしい。
とは言っても同時に成立させて
おかないといけない法律があります。
それは情報公開関連法案です。
現在存在する法案は極めて
不完全なものです。
この状態で特定秘密保護法案だけを
成立させるのは極めて危険だと思います。
今回の法案が成立すれば、内閣が承認
しさえすれば30年を越えて秘密のままに
できます。
国会議員は自分達が秘密と指定した
ものを翻すとは思えません。
恣意的に永久に秘密は秘密のまま
となる可能性大です。
これは許されないことです。
真実を隠して正しい判断ができる
とは思えません。
情報は一定の期限を限って全て公開し、
その時の行動が正しかったのかどうか
判断出来るようにしなければいけない
はずです。
国会議員は正しいと判断したからこそ
そうしたはず。
ならば、公開されてもなんら恥じる
ことはない。
それを秘密のままにしておくことは
ない。
人は常に正しい判断など出来ない
のです。
過去の事実を判断する唯一の情報を
隠すのはある意味罪ではないでしょうか?
正しい歴史認識の上に新しい歴史が
刻まれて行く。
隠された歴史があってはならないと
思う。
それを許す法案とはどういうことか?
極めて大きな疑問符がつく。
2つ目は、
特定秘密を指定する基準作りは、
有識者(有識者は誰が指定するのかな?)
が作るらしいが、実際に指定するのは
国会議員、指定された秘密事項が
その基準に則ったものかどうか
有識者には判断出来ないということ
です。
これは矛盾しています。
まして、秘密が永久に秘密のままだと
したら有識者はおろか誰にも検証不能
となる。
おかしくないでしょうか?
3つ目は、
監視社会になりはしないかということです。
秘匿の対象とされる分野は、防衛と外交
だけではありません。
警察がかかわる「特定有害活動の防止」
と「テロ活動の防止」も対象となります。
テロ対策を理由に、個人情報の収集が
無制限に広がる恐れがあります。
例えば、原発はテロに狙われる恐れが
ある、として「特定秘密」扱いになる
可能性が高い。
すると、原発関連の情報公開請求をする
ような市民やオンブズマンが情報収集の
対象になる可能性もあります。
米国の愛国者法のように機能するかも
知れません。
恐ろしいと思います。
国民はもっと関心を持って監視して
いかなければ、いけないのではないで
しょうか?
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