« 作業員が2度漏水指摘も東電社員が長時間放置 | トップページ | 腸内細菌の脂肪酸代謝を解明 -腸内細菌と食事のバランスによる生活習慣病予防への新たな視点- »

2013年10月17日 (木)

南極のオゾン減少とアフリカ南部における夏季の気温上昇との関係を 世界で初めて解明

2013年 10月 14日
独立行政法人海洋研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 独立行政法人海洋研究開発機構
(以下「JAMSTEC」という。)地球環境変動
領域及びアプリケーションラボと東京大学、
ビンドゥラ大学(ジンバブエ)
マナツサ研究員の共同研究チームは、
アフリカ南部の地域社会に大きな影響を
及ぼしている近年の地上気温上昇の原因
について、過去30年の観測データ及び
NECP(米国立環境予測センター)/NCAR
(米国大気研究センター)の再解析データ
を解析したところ、南極上空のオゾンの
減少がアフリカ南部でアンゴラ低気圧を
強化させた結果、この地域の夏季の気温を
上昇させていることを世界で初めて
明らかにしました。
 
 本成果は、
ネイチャー・ジオサイエンス誌に
10月14日付け(日本時間)で掲載
される予定です。
 
 
-----
背景
 
 近年の地球温暖化は、産業革命以降の
温室効果ガスの増加によるものと考え
られており、アフリカ南部における
地上気温の上昇傾向についても、人為起源
による温暖化との関係が調べられて
きました。
 
 しかし、気温上昇を生じさせる原因は
地球温暖化だけではなく、地域ごとに
異なる原因が存在する可能性も考えられて
います。
 
 例えば、アフリカ南部を含む南半球
では、近年の南極におけるオゾン減少
もまた、南半球の大気の循環を変化させて
いると報告されています。
 
 このため、アフリカ南部の気候にも
影響することが考えられます。
 
 そこで、本研究では、過去のデータから
南極のオゾンホール面積の変化に着目し、
アフリカ南部における夏季の気温上昇を
引き起こすメカニズムを調べました。
 
 
-----
成果
 
 本研究では、まず、過去30年の南極の
オゾンホール面積とアフリカ南部における
地上気温のデータを解析しましたが、
その結果、両者の間には強い相関関係が
存在することが分かりました。
 
 図1は1979年から2010年まで10-12月
について平均した南極のオゾンホール面積
とアフリカ南部における地上気温の平年値
からのずれ(振幅)を表していますが、
1993年頃からオゾンホールは拡大し、
アフリカ南部の地上気温も上昇している
ことが分かります。
 
 そこで、1993年以降をオゾンホール
拡大期、それより以前をオゾンホール
縮小期と名付け、両者の期間で大気の循環
に違いがないか調べました。
 
 その結果、オゾンホール拡大期では、
アフリカ南部でアンゴラ低気圧が強化され、
北側の熱帯域から暖かい空気をより多く
運んでいることが分かりました
(図2上の4)。
 
 また、このアンゴラ低気圧の強化は、
南大西洋のセントヘレナ高気圧が西側に
偏り南下するとともに、南インド洋の
マスカリン高気圧が東側に偏り南下した
結果、アフリカ南部が両高気圧の狭間に
なったことに伴うものでした
(図2上の3)。
 
 これらの高気圧の変化には、南半球の
中高緯度に存在する大気の変動現象
「南半球環状モード※1」が関係して
いました。
 
 実際に、南極ではオゾンホールの拡大
により(図2上の1)、成層圏での紫外線の
吸収が減少して、上空の気温が低下して
いました。
 
 これにより、赤道と南極の温度勾配が
強まり、偏西風が強化された結果、
中緯度には高気圧性の循環が、高緯度では
低気圧性の循環が平年に比べ強くなる
正の環状モードが現れていました
(図2上の2)。
 
 こうしたプロセスが、アフリカ南部周辺
の高気圧の南下を生じさせたと考え
られます。
 
 この正の環状モードには、成層圏の
オゾンの減少と温室効果ガスの増加が
関わっているとこれまで報告されて
います。
 
 この両者がどの程度環状モードに影響を
与えるかについては、明らかでは
ありませんが、本研究により、オゾンの
減少が、正の環状モードを発達させた結果、
アンゴラ低気圧が強化され、アフリカ南部
で夏季の気温を上昇させていることが
世界で初めて明らかになりました。
---------------------------------------
 
 意外です。
 
>南極のオゾンホール面積とアフリカ南部
>における地上気温のデータを
>解析しましたが、その結果、両者の間
>には強い相関関係が存在することが
>分かりました。
 とのことです。
 
 オゾンホールの減少、拡大は、その直下
の紫外線強度の大小くらいの影響しかない
と思っていました。
 が気候変動まで起こすのですね。
 
>本研究の成果から、地域レベルの近年の
>気候変化について、温暖化のみならず、
>地域固有の原因も存在する可能性を
>具体的に示すとともに、今後、南極の
>オゾンホールの軽減対策が、
>アフリカ南部の気温上昇を抑える
>可能性があることを示したものとして、
>今後の研究の進捗が期待されます。
 
 期待したい。
 
 近頃頻繁に起こっている気候異常の
原因は、単純に地球温暖化のせいと言う
だけでなく、もっと具体的に解析しないと
いけませんね。
 

|

« 作業員が2度漏水指摘も東電社員が長時間放置 | トップページ | 腸内細菌の脂肪酸代謝を解明 -腸内細菌と食事のバランスによる生活習慣病予防への新たな視点- »

科学関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58402796

この記事へのトラックバック一覧です: 南極のオゾン減少とアフリカ南部における夏季の気温上昇との関係を 世界で初めて解明:

« 作業員が2度漏水指摘も東電社員が長時間放置 | トップページ | 腸内細菌の脂肪酸代謝を解明 -腸内細菌と食事のバランスによる生活習慣病予防への新たな視点- »