« 副作用のないアルツハイマー病治療に向けての新技術~アミロイドβたんぱく質産生の仕組みを利用~ | トップページ | 「何百人を救える器機づくりというロマン」 »

2013年10月15日 (火)

本家NIHが示したアルツハイマー病対策【日経バイオテクONLINE Vol.1935】

本家NIHが示したアルツハイマー病対策
【日経バイオテクONLINE Vol.1935】
2013/9/24 Wmの憂鬱
 
 11月より有料記事になるようです。
 
 詳細は、リンクを参照して下さい。
 なかなか興味深いです。
 
---------------------------------------
 米国国立衛生研究所(NIH)は
アルツハイマー病撲滅に本気です。
 
 2012年に続いて、4500万ドルの資金を
アルツハイマー病の新薬の臨床試験と
新しい治療標的の探索に投入することを
決めました。
http://www.nih.gov/news/health/sep2013/nia-18.htm
 
 今回の資金投入の目玉は3つあります。
 
 
 第1は、まだシツコクシツコク、
抗βアミロイド治療薬にこだわって
おります。
 
 しかし、対象患者はより早期の無症候性
のアルツハイマーのリスクを持つ健常人に
移行しています。
 
 今回、資金提供を受ける米Washington
大学(St.Louis)のグループは優性遺伝性
のアルツハイマー遺伝子を持った健常人
(早発性アルツハイマー病)を対象に、
ガンテネルマブ(gantenerumab)と
ソラネズマブ(solanezumab)、
それにまだ未定だが第3の抗βアミロイド薬
を投与して、発症を遅らせるかどうかを
検討いたします。
 
 一方、米Banner Alzheimer's Institute
は、アルツハイマー病の最も信頼できる
唯一のリスク因子であるApoE4ホモの健常人
に対して、抗アミロイドβ薬の5年間の
二重盲検臨床試験を行う予定です。
 
 脳脊髄液のバイオマーカー探索と脳の
βアミロイドの画像診断を行います。
 
 βアミロイドがアルツハイマー病に
どれだけ貢献するのか?
 確認することが主題です。
 
 2013年の投入資金の過半をNIHがこの研究
に投入しました。
 
 本当にβアミロイド蓄積阻害や
そのオリゴマーの形成阻害が、
アルツハイマー病の治療に貢献できるか?
 切羽詰まった問題意識の現れです。
 
 
 第2の目玉は、昨年のインスリンに
続いて、抗βアミロイド薬以外として、
脳内で生合成される脳内ステロイド、
アロプレグナノロン(allopregnanolone)
を投与する前臨床試験とフェーズ1臨床試験
にNIHが資金を投入したことです。
 
 やや袋小路に入った抗βアミロイド療法
だけでなく、認知機能そのものを改善する
治療薬の開発は急務であります。
 
 今後、この研究を推進する
米Southern California大学の成果に
注目しなくてはなりません。
 
 
 第3の目玉は、もう一度基礎にかえって、
アルツハイマー病の新しい治療標的を
研究しようという流れです。
 
 米Harvard大学・米Rush大らのグループに
資金を提供、1000人のボランティアを対象
に、ゲノムやマルチオミックスデータを
蓄積、認知機能に拘わる分子ネットワーク
を解明する研究を行います。
 
 同様な研究を行う米Mount Sinai医科大学
に対しても資金を投入いたします。
 
 また、米Florida大学のグループも又、
アルツハイマー病に関係する自然免疫系を
解明する研究に着手します。
 
 自然免疫系はわが国の研究も進んでおり、
是非とも世界最速で高齢化が進むわが国
でもこうした研究にもっと注目すべきで
あると考えます。
 
 今度できる日本版NIHもこれぐらい
先見性とリーダシップがあると、
本当に助かるのですが。。。。
---------------------------------------
 
 全くもって同感。
 
 こういう先見性とリーダシップを持った、
そしてもちろん資金を投入できる組織が
日本にも欲しいと切に思います。
 
 研究には整合性が必要です。
 「バラバラ」では困ります。
 コントロールする部署が必要なのでは?
と思いますが、実現できるのかどうか?
 
 こういう記事を見ると実に羨ましい。
 
 果実は日本にも流れては来るでしょうが、
医療先進国にはもちろんなれないだろうし、
特許も取られてしまうだろうから、成長
分野として期待して良いのかどうか怪しい
ものだと思ってしまう。

|

« 副作用のないアルツハイマー病治療に向けての新技術~アミロイドβたんぱく質産生の仕組みを利用~ | トップページ | 「何百人を救える器機づくりというロマン」 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/58389860

この記事へのトラックバック一覧です: 本家NIHが示したアルツハイマー病対策【日経バイオテクONLINE Vol.1935】:

« 副作用のないアルツハイマー病治療に向けての新技術~アミロイドβたんぱく質産生の仕組みを利用~ | トップページ | 「何百人を救える器機づくりというロマン」 »